就活支援ジャーナル

send 【就活生の”不安”一挙解決!】ホワイトって?ブラック企業って、なに?

2017年1月24日 火曜日

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「ブラック企業」と「ホワイト企業」

最近しばしば耳にする「ブラック企業」とは、一般的に?労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す?賃金不払残業やパワーハラスメントの横行などコンプライアンス意識が低い?企業規模に見合わない大量採用を行っている―などの特徴を持っていると指摘されている。

一方、「ホワイト企業」とは、?社員の離職率が低い?仕事のやりがいがある?人間関係が良好?残業が少ない?休みや有給の取得率が高い?福利厚生(住宅支援、資格取得支援、各種保険・年金制度など)が整備されている―など、誰もが働きやすい、就職する上で問題のない企業を示すことが多いようだ。

注意したいのは、いずれも規定する法律や明確な定義があるわけではないということ。そのため、近年では「グレー企業」という新たなカテゴリーが誕生して話題を集めている。誤解を恐れずに言えば、同じ会社で同じ待遇や環境であっても"ブラックだ"と感じる人もいれば、"ハードだが、やりがいがある"と感じる人もいるということだ。

だからこそ、表面的な言葉や情報だけに惑わされず、自分に合う・合わないの価値観から判断していくことが重要だ。

 

入社アンケート

 

就職活動時に注意すべきポイント

大学や専門学校の卒業後、初めて就職してから定年まで勤め続けると仮定した場合、その年数は約40年間にもおよぶ。それほど長い期間にわたって働く会社が極端な長時間労働を強いてきたり、サービス残業が日常的に横行したりする環境だというのではやり切れない。しかも、就職活動中にこうした点を見極めるのは容易ではない。では、どうすれば良いのか。

例えば、学内・外で開催される「合同企業説明会」や「就職ガイダンス」に積極的に参加することで、企業選びのための視点を磨いたり、一般的にブラックとされる企業への対策講座に参加して、その特徴や身を守る法律の知識を身につけたりするのも有効だ。

さらに、『フジサンケイビジネスアイ』や『大學新聞』など、業界事情に精通したジャーナリズムが後援する「優良成長企業認定委員会」が認定する企業をウェブサイト等で確認するのも効果的だろう。これらの認定企業は、所定の審査を受け、「非ブラック企業」と太鼓判を押されており、就活生にとっての企業選択の大きなガイドラインの一つとなっている。

 

内々定後・就職後に疑問に思うようなら

内々定を受けたり、実際に就職したりした後に「この会社はブラック企業なのでは……」と、不安やストレスを感じることもあるだろう。「社会の一員」となって給与を得て働く以上、学生時代とは比べものにならないほど大変なことや、責任が伴う場面が少なくない。むしろ就業当初は、不慣れなことばかりで「辛い」と感じることのほうが多いかもしれない。そうした場合、すぐに会社を辞めてしまうのではなく、まずは周囲の友人や家族に相談して欲しい。誰かの意見を聞くことで、自分の考え過ぎや思い込んでいた部分が少なからず見つかる可能性があるからだ。ぜひとも、ひと呼吸置く心の余裕を持つように心がけたい。

しかし、過度の長時間労働やパワーハラスメントは許容されることではなく、我慢し続けることで、心身に支障をきたし、日常生活に悪影響をおよぼさないとも限らない。事態が深刻にならないうちに、専門機関や厚生労働省が運営する電話、メールでの相談窓口の利用を考えたい。匿名による相談も可能で、無料で専門家の意見を聞ける場合もあるので覚えておこう。

一方、納得できないからといって、会社に対する不満や愚痴を一方的に、しかも軽い気持ちでSNSなどに投稿してしまうのは避けたい。投稿がきっかけで、会社から何らかの理由で訴えられる可能性が全くないとは断言できないからだ。

ブラック企業やホワイト企業に対する考え方は人それぞれだが、ひとたび拡散された"情報"は瞬時に社会に伝播し、「リアルな意見」として独り歩きを始めてしまう。とりわけ、若者に対する影響力は大きく、結果、SNSで過度に表現してしまうことで「どの企業・業界もブラックに見える」と、後輩就活生の視野を狭めてしまう原因にもなりかねない。

やはり、社会人として節度ある発言が必要だ。

 

離職理由のトップは「労働条件がよくなかった」

大学新卒新入社員の3年以内の離職率は「3 割」と言われている。「平成25年若年者雇用実態調査」(厚生労働省)によれば、大卒者が「初めて勤務した会社をやめた主な理由」は、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」(25.3%)、「仕事が自分に合わない」(19.7%)、「賃金の条件がよくなかった」(16.4%)、「人間関係がよくなかった」(15.5%)の順となっている。「人間関係」はともかく、「休日・休暇」や「仕事」「賃金」などがあがってくるあたりには、「業界研究」や「企業研究」が十分になされていない様子がうかがえる。やはり、説明会や先輩との交流会に参加し、自分の志向やキャリアデザインに合う企業や仕事内容を見極め、進む道を決めることが重要であると言えそうだ。

 

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