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2022年6月30日 木曜日

令和4(2022)年3月に大学等を卒業予定の「2022年新卒」予定者の就職活動がすでに本格化している。ここでは、現在の大学生をめぐる就職環境を視点にした業界動向を概観し、様相が一変した就活に全力で頑張る学生のみなさんに有益な情報をお届けする。

今春卒業者の就職内定率89.5%新型コロナ禍で2.8 ㌽低下

新型コロナウイルス感染症の感染拡大の収束が見通せず、社会的な混乱が現に続く今春、令和3 年4 月に社会人デビューを果たした先輩たちの就職環境を確認しておこう。

厚生労働省と文部科学省が3 月19 日に発表した「令和2 年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(令和3 年2 月1 日現在)」によると、令和3 年3 月に大学(学部)を卒業した者の就職内定率は89.5%。前年同期比で2.8㌽低下したことが明らかになった。これは、2 月1 日時点比較の場合、平成29 年3 月卒業予定者の90.6% に次いで低い。また、短期大学生の就職内定率は82.7 % と、同様に6.6㌽も低下するなど、その下落幅は大学生よりも大きかった。

前年度よりも就職内定率が悪化した理由については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響にほかならないだろう。

昨春からの感染症拡大は、就活のスタイルを根底から覆した。例えば「オンライン面接」。大手や著名企業が、それまでの対面型・リアル型から円滑に移行する中、中堅企業などは相対的にやや遅れを取ったようだ。しかし同時に、大手企業であっても施策を講じるという視点ではスピード感に欠けた動きが目についた印象も否定できない。

そのため、採用活動は平時よりもズレ込んだ模様だ。結果、大手企業の採用活動の次に最盛期を迎えることが多い中堅・中小企業の採用活動にも波及し、内々定・内定は全般的に後ろ倒しになった。

その意味では、現在も新型コロナウイルス感染症は猛威を振るっており、特定の都道府県では「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が適用されるなど、令和4 年3月卒業予定者の就職活動も先行きを見通すのは容易ではなく、厳しくなることが予測されている。

6月1日以前の選考企業に注意必要以上に不安にならない

3 月1 日、大手就活情報サイトなどが一斉にグランドオープンし、企業等の採用情報が公開され、エントリーの受付などが開始された。昨年度はほぼ消失したとされる「対面型」説明会や面接等が、感染症拡大防止のための厳格な参加人数制限やマスク着用、アルコール消毒の徹底、またフィジカル・ディスタンスを堅持する構えで実施される予定の一方、こうした「対面型」だけでは充足できない部分に関しては「オンライン型」の併用でカバーするという企業が多いようだ。

採用活動・就職活動のスケジュールについては、6 月1 日から選考開始となってはいるものの、強制力を伴わない「採用選考に関する指針」であるため、実際には多くの企業等が6 月1日以前に選考に着手しているとの指摘もある。だからといって、必要以上に不安になることはない。大切なのは、自分の志望企業や興味・関心のある企業の採用試験が受けられなかったということがないように準備を進めることだ。

明暗が分かれた業界と企業市場を伸ばしている業種に注目!

新型コロナ禍によって、個別業界の明暗が分かれている。飲食業界を筆頭に百貨店業界、映画業界、アミューズメント業界、製造業界、航空業界などでは売り上げが落ち込む企業が続出。採用意欲は底堅いと喧伝されるものの、採用数の抑制に踏み切る企業も少なくないという。特に、伝統的に文系学生に根強い人気の観光業界は、社会的な需要が大きな後退を余儀なくされ、レジャー系企業は厳しくなっているように映る。そのほか、例年、就活生の人気を多く集める企業も様相は一変したようだ。

一方、この状況を追い風にして業績を伸ばしている業界もある。具体的には、マスクやハンドソープ、消毒液を扱う医療・衛生用品業界、テレワークの推進等によって社会全体で飛躍的にオンライン化が進んだ状況を受けたIT 業界、さらには"巣ごもり" による「特需」の恩恵を受けた業界にも注目したい。

例えば、ゲーム業界や家具・家電業界、宅配業界などが代表例だろう。あるいは、巷間伝えられるように、出版や音楽配信、また食料品や食材を扱うスーパーマーケットや日常生活に密着した商材を扱う企業などもそうだ。また、最近は異業種でありながらこうした社会的な需要に敏感に反応し、新規で参入を果たす企業も少なくない。さらには、本社機能を地方や郊外に移転するなど、大都市圏では不可避の接触や密を避けることができる通勤スタイル、リモートワークなどが期待できる業界・企業も注目を集める。こうした経済環境や業界の浮沈は、そのまま就活生の就活にも大きな影響を与えている。

オンライン対応が不可欠自分の生き方を深く考え

企業の採用試験では①エントリーシートや履歴書の提出②筆記試験や適性検査③複数回の面接―というプロセスを経て内(々)定が決まるのが一般的だ。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、企業説明会や筆記試験、採用面接をオンラインで実施する企業も珍くはなく、すでにスタンダードになっている。そのため、オンラインを活用した就職活動には十分に慣れておくことが必要だ。

新型コロナ禍にあるこの時期の就職活動に大切なのは、しっかりと情報収集を行うことだろう。また、改めて「なぜその企業を志望しているのか」「その企業でどのようなことにチャレンジしたいのか」ということを明確にしよう。「新常態」という言葉が生まれたことでも分かるように、長期化する"With コロナの時代" にあって、キャリアデザインは、平時のイメージからいや応なく軌道修正を迫られるだろう。それは「生き方」「働き方」をどう考えていくかに直結していく。そうした時代を迎えたいまだからこそ、これまでの自分の努力を信じて最後まで駆け抜けて欲しい。

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