【IT業界特集2021】ⅠT 業界の現状 ⅠT利活用の高度化・多様化
2022年5月27日 金曜日
■身近なⅠT ってなに?
日本の産業界の成長において重要な役割を担うと期待されているのがI T(情報技術)業界だ。検索サイト「Google 」やインターネットショッピングサイト「Amazon 」、あるいはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「Twitter 」や「Instagram 」など、インターネットやITを利用したサービスは私たちの生活に深く浸透している。また、最近では人気のレストランやファストフード店の料理を手軽に宅配できる「Uber Eats 」も身近な存在として認知されるようになってきている。
これらを運営する企業は、IT の利活用によって、全く新しい製品・サービスの提供に成功し、現在はそれぞれの分野においてブランド力をより高めている。その影響力は絶大で、これらの製品・サービスによって市場構造が変化したというケースも少なくない。
■ⅠT 業界の最新動向
日本の産業界でも、付加価値の創出や業務等の効率化によって従来の産業構造や働き方に変革をもたらすIT人材の活躍が期待されている。A I(人工知能)やIoT、ビッグデータといったデジタル技術の進展や、サイバー攻撃に対する情報セキュリティの強化など、社会のニーズも高まっており、I T人材の需要は確実に増加している。
一方、日本の生産年齢人口、特に若年人口は減少傾向にあり、人材の獲得がこれまで以上に難しくなるという指摘がある。実際に、2019 年3 月に公表された『―I T人材需給に関する調査―調査報告書』(経済産業省)の試算結果によると、2020 年時点でIT人材は30 万人ほど不足しており、25 年には36 万人の不足、30 年には45 万人の不足が予測されている。
今後もI T 利活用の高度化・多様化がますます進むと予測されており、高い意識を持った若者が求められる業界であることは間違いないだろう。
近年では、I T に関する知識を入社後に基礎からしっかりと学べる研修制度を充実させるなど、IT に関する技術・知識が万全ではない人の受け入れ体制を整える企業も少なくない。IT関連企業の裾野は広いため、自身の個性を発揮できる就職先を見つけたい。