就活支援ジャーナル

send 就職力を上げる学び「キャリア進学」の魅力

2015年11月5日 木曜日

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大学・短期大学卒業後に専門学校等の教育機関に再進学し、社会で役立つ技術を身につけた後に就職を目指す「キャリア進学」。今回は、さまざまな業界・分野への入職に直結する学びにフォーカスを当て、スペシャリストを養成する仕組みを紹介する。
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■堅実な職業教育が特長
 職業に直結した教育を実践する専門学校や専門教育機関の学びが注目されている。就業上必要とされている知識や技術、資格等を身につけるためのカリキュラムが編成されており、実技・実習の時間が豊富に設けられている。
 大学・短期大学がある程度広範な領域を理論的に学んでいく反面、専門学校や専門教育機関は、将来目指す職業や目標に向けて効率よくアプローチできる実践教育が最大の特長だ。そのため、「就きたい仕事」が明確である若者にとって、これらの教育機関への再進学はキャリア形成の意味で有効な選択肢の一つとなっている。
 例えば、文部科学省の『学校基本調査報告書』によると、平成26年度の専門学校新卒者の93.1%が“学んだ内容の関連分野”に就職を果たしていることが分かっている。特に医療分野ではその傾向が顕著で、卒業生の98.7%が医療業界に就職している。また、大学新卒者の就職率が69.8%と7割程度にとどまるのに対し、専門学校新卒者の就職率は81.2%と、実に10㌽以上も大きく水をあけている。
 データはやや古くなるが、以前文部科学省が実施した調査によると、企業が専門学校卒業者を採用する理由のトップは、「専門の職業教育を受けているから」(57.8%)だった。人材をじっくりと育成する余裕がかつてほどなくなった産業界は、就職希望者が「何ができるのか」という実力を重視しているため、現場ですぐにでも通用する実践力を身につけるメリットには大きなものがある。
 さらに、充実した資格取得指導も専門学校の特色の一つだ。各学校では、将来の仕事に直結する有力資格・難関資格の取得を念頭に、行き届いた教育を展開している。仕事によっては資格保有が必須条件だったり、技術や知識といった専門性を備えている証明となるなど、就職活動でアドバンテージの一つとなり得るはずだ。
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■時勢に応じた実践教育
  専門学校・専門教育機関のカリキュラムの特長は、時代の要請に柔軟に対応している点だろう。例えば、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて活況を呈している建設業界やホテル・観光業界を意識した学科・コースの新増設など、社会的ニーズの吸収に意欲的だ。
 また、平成26年4月、専門学校に導入された新制度「職業実践専門課程」に向けられる期待は大きい。職業実践専門課程は、企業等と密接に連携して実社会の最新知識・技術・技能を修得できる職業教育に取り組む学科を、文部科学大臣が認定するというもの。
産業界のニーズをキメ細かく反映したカリキュラムが編成されるとあって、大いに注目を集めている。平成27年2月17日現在、673校・2042学科が認定されている。
 大学で培った教養をベースに、資格取得を目指すもよし、あるいは専門性を身につけるのもいいだろう。各校の詳細は学校案内書で確認して欲しい。ジャーナル18-5ジャーナル_p18-19-2

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