send 世界の就職説明会inモンゴル

2014年10月15日水曜日

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大学新聞社は9月19・20日の2日間、モンゴル・ウランバートルで「日本留学フェスタin モンゴル」との同日開催で「モンゴル日本就職フェア」を開催した。
優秀なモンゴル人学生を採用すべく日系企業を含む10社が参加した。モンゴルの就職活動リポートをお届けする。

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「モンゴル日本就職フェア」、ウランバートルで開催

求職者と企業を結ぶ「日本就職フェア」　

「モンゴル日本就職フェア」（主催・大学新聞社）では、現地企業と日系企業の合計10 社が参加し、2 日間の開催で合計約600 人が会場に詰めかけた。モンゴルでは日系企業の進出が相次いでおり、現に今回も日本から7 社が参加していることからも分かるように、現地ではモンゴル人学生の採用活動が盛んに行われている。

ある日系企業の担当者は「モンゴル人は勤勉でまじめなことに加えて、複数の言語を習得していることが多い。ぜひ、弊社の現地スタッフとして採用したい」と、その意気込みを語る。

依然として金融業界の人気が高いものの、その他すべてのブースでモンゴル人相談者が途絶えることはなかった。参加したある求職者は「日系企業の話を聞ける機会は多くないので、助かっています。学生時代に習得した日本語力を活かして、モンゴルと日本のみならず、グローバルに活躍できたら」と、自らの展望を語った。また、参加者の中には、履歴書持参の上、その場で面接を受けているケースも見受けられ、「今日は日本の企業と直接話ができるチャンスだと知り、採用試験に挑む前に、自分を売り込みに来ました」と、積極的な姿勢を見せる若者もいた。

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競争相手は世界の学生モンゴル人から学ぶこと

日本就職フェアと共に、当日は「日本留学フェスタ inモンゴル」も併催された。　参加者の一人、モンゴル人学生は「モンゴルの大学では学ぶことができない最先端の技術や研究が日本の大学でなら学べそうです。いつか日本留学を果たしたい」と、日本留学への熱い思いを明かしてくれた。　モンゴル人のひたむきさの中に、日本人学生が学ぶべき何かがあると感じさせた日本留学フェスタ、そして日本就職フェアだった。

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経済発展が目覚ましいモンゴルでは、日系企業の参入が相次ぎ、モンゴルでの人材確保が盛り上がりを見せている。

現地に事務所を設置し、採用活動を展開している住友商事株式会社（本社東京・中央区）のウランバートル事務所長・藤原弘人氏に実情をうかがった。

現在のモンゴルは、ウランバートルを中心に近代化が進んでいます。商業ビルや高級デパートなどの建設ラッシュに伴って、道路工事などのインフラ整備も順調に行われ、勢いは増すばかりです。経済活動の中心は、カシミア製品などに加えて、石炭や銅、金、蛍石、鉄鉱石などの輸出産業が主軸となっており、アジア圏を中心に展開がなされています。

こうしたモンゴルの経済発展を担っている政財界や法曹界・学術界で活躍する方々の多くが、日本への留学経験を持っていることは意外と知られていません。モンゴルと日本の関係は、 1974 年の「文化交流取極」をきっかけに、今日まで 40 年に及ぶ国際的な交流が続いており、留学に関しても非常に友好な関係性を築いています。

モンゴル人が持つ素養として、「記憶力が優れている」「外国語習得能力に長けている」「理数系の分野に強い」などの特長が挙げられます。特に外国語習得能力においては、日本語のみならず、英語やロシア語、中国語、韓国語など、さまざまな言語に精通している学生がいます。そういった優秀な学生は日本をはじめ、多様な国へ留学し、得た知識や経験を祖国に還元しているのです。近年のモンゴルの経済発展が著しくなってきた背景には、留学生が外国で培ってきたさまざまな知識や技術が祖国にもたらされていると言っても良いでしょう。

また、最近では優秀なモンゴル人を採用したいという現地の日系企業が増えていると聞いています。住友商事でも、2010 年より大学新聞社が主催する「日本留学フェスタ」と同時開催の「日本就職フェア」に参加し、現地での採用活動を行っています。

こうした活動は、日系企業がグローバル展開を推し進めていくためには欠かすことができません。今後は日本のみならず、世界各国でモンゴルの優秀な人材確保に向けて、さまざまな動きが進んでいくでしょう。