就活支援ジャーナル

send コメディエンヌが教える「笑顔の面接試験」-笑顔の就職活動[第4回]

2016年10月18日 火曜日

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就職活動では、コミュニケーション力が特に求められます。面接試験はもちろん、企業の人事・採用担当者やOB・OG との面談など、社会人や幅広い年代の人たちとコミュニケーションを取る必要性に迫られることも少なくないでしょう。エンターテインメントユニット「モエヤン」の一員としてデビュー以来、多くの人々に「笑顔」を届けることで幅広い支持を集めてきたマルチタレント・池辺愛さんによる「笑顔の就職活動」。面接で気をつけたいポイントについてうかがいました。

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最優先は「分かりやすさ」!結論を短く、ハッキリと

面接試験に限らず、誰かと会話をする際に、「分かりやすく、聞き取りやすい話し方」を心がけるのは、とても大切です。

特に、「声」は極めて重要な要素。ゆっくりと深呼吸をして大きい声を出すように意識したり、普段よりも明るい声を出すように努めてみたりするなど、ほんの少しの心構えを持つだけで、面接官の印象は大きく変わるはずです。

この時期は、面接で失敗が続いてしまい、無意識のうちに表情が暗くなったり、声のトーンが小さくなってしまったりということが少なくありません。そのため、いま一度「明るく笑顔の就職活動」を意識してみましょう。スマートフォンで自分の声を録音して「ハキハキとしているか」、客観的に聞いてみるのも効果的です。

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また、よく言われることですが、結論を先に話すことで、説明はグッと分かりやすくなります。

例えば、「あなたの強みは何ですか?」と聞かれた時に、「私は学生時代、サークル活動の部長を務め、さまざまな人と関わりながら成長を遂げて―」といった説明から始める方がいらっしゃいますが、聞き手からすると「結局、強みは何なの?」と思いながら、説明に耳を傾けなければならなくなります。

この場合はまず、「私の強みはコミュニケーション力です」と結論を話し、それから自分のコミュニケーション力の高さに関わる具体的な説明を続けると印象が良くなります。それによって、聞き取る側としては、おおまかにどのような説明が始まるのかイメージしやすくなります。

そして、結論はなるべく短く、簡潔にすることが大切です。複数の情報を同時に受け取るのはとても大変なこと。みなさんにとって、自己ピーアールのために伝えたいことはたくさんあると思います。しかし、やや極端な例ですが「私の強みはコミュニケーション力と、笑顔と、読書量と、英語力と―」などと一気に説明しても、聞き手は覚え切れません。「最も伝えたいことを一つ、確実に伝える」ことを最優先にしてはいかがでしょうか。

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真っ白になっても大丈夫!誠実に答えましょう

スマートに対応するのが理想ですが、時として予想外の質問をされてしまい、頭が真っ白になってしまうことがないとは言い切れません。

緊張のあまり、答えに窮してしまったとしても、それ自体は問題にはなりません。問われるのは、そうなった瞬間にどのように対処するかという点ですね。

こうした場で、まず求められるのは「素直さ」だと思います。「申し訳ありません、少しだけ考える時間をください」と、隠すことなく答えた場合、面接官の方が少し考える時間をくれたり、あるいは別の質問を投げかけてくださったりするケースもあります。

それでは、少し時間をもらえたとして、一体何を答えるか。ここでもオススメしたいのは、まず「結論」を考えて簡潔に答えること。そして、次に、結論に沿って理由や背景などの説明をしていくと良いでしょう。順序立てて考えながら発言していくうちに、意外としっかりとした答えになっていくものですよ。

そして、ここが最も重要なポイントです。こうしたピンチであるからこそ面接官としっかり目を合わせて、姿勢を崩さず、明るく、ハキハキと答えるようにすること!

基本中の基本ですが、予想外の場面で崩れてしまい、所在なさげになったり、目線が泳いでしまったり、笑顔が失われてしまうといったことは十分にあり得ます。

仮に、苦しい場面であっても、自分の自己ピーアールを聞くために時間を取ってくださっている面接官がいらっしゃるのですから、「誠実に向き合う」という気持ちを持ち続けるのが礼儀です。そうした姿勢を持つことこそが、とても大切なのです。

なお、自己ピーアールや志望理由など、きちんと答えて然るべき質問にはきちんと答えていくように、あらかじめしっかりと準備をしておくべきなのは言うまでもありません。

 

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