就活支援ジャーナル

send 日本の就活を変える 経営指南の達人が教える買われる学生

2014年11月18日 火曜日

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自信を持って就職活動に臨もう

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文部科学省および厚生労働省の共同調査によると、平成26年3月に大学等を卒業した学生の就職率は94.4%と3 年連続の改善となった。しかし、企業は有能な人材を獲得しようと、厳しい採用基準を崩していない。
有限会社ロッキングホース(本社東京・大田区)の代表取締役社長・森部好樹氏にご登場いただき、企業が求めるスキル・人物像や現在の日本社会の実情など、若者の就職活動を良い方向へと導くヒントを投げかけてもらった。

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――現在の日本社会をどのようにご覧になっていますか?

東京大学を卒業後、私は日本興業銀行に入行しました。世間から見れば、一流大学を経て一流企業という、いわゆるエリートコースと思われるかもしれません。しかし、そうしたステレオタイプはすでに破綻していると、まずはお伝えしたいと思います。
銀行時代はニューヨークで5 年間、香港で4 年間というように海外勤務も経験しました。その当時痛感したのは、海外で「東大卒」という日本的な肩書きは全く意味をなさないということでした。問われるのはあくまでその人の中身や実力であることを改めて実感した季節でした。
翻って現代の日本社会に目を向けてみると、昭和の名残りなのか、官公庁や大手一流企業を中心に、学生の中にはいまだに大人たちが作り上げた学歴至上主義が残っている印象があります。しかし、グローバル化が進展した現代においては、もはや日本は「ガラパゴス化」していると言っても過言ではありません。学歴を一面的に否定するわけではありませんが、仮に一流と呼ばれる大学に入れなくても気にする必要は全くなく、むしろ自分の個性や実力に磨きをかけて、海外を含めた産業社会で有為な人材になるために、いまこの瞬間から努力をしていくことが最も大切ではないかと考えています。

 

――ビジネスシーンで活躍するには、まず何をすれば良いのでしょうか?

「情報化社会」や「グローバル化社会」という言葉で形容されるように、情報化とグローバル化、その両方が猛烈なスピードで進展しています。特に情報通信分野は日本経済の活性化に伴って、企業活動はもちろん、個別家庭や個人レベルにまで浸透してきました。 ひと昔前であれば、トヨタ自動車など、重厚長大な産業が日本を牽引していましたが、そうした産業には莫大な設備投資が必要なため他社が新規に参入するのは難しく、既存の会社に入社するのが世間的には安泰とされてきました。しかし、情報通信分野の普及により、モノの売買もウェブサイトを通じて容易に行うことができるようになり、ベンチャー企業を設立するリスクも昔に比べてはるかに少なくなりました。
そして、インターネットを駆使すれば海外とのやりとりも簡単に行うことができるため、グローバルな視点でのビジネスチャンスは無限に広がっていると考えていい。その意味では、インターネットスキルと語学力の両方を兼ね備えた人材が活躍できる時代が訪れたと言ってもいいでしょう。

 

――優良成長企業を見分ける上でのポイントを教えてください。

残念ながら、世の中には無理なノルマを課したり、長時間労働を平気で強いる企業が存在しているのも事実です。企業は人材で成り立っていますので、その意味では、離職率が高い場合は注意が必要でしょう。逆に考えると、良い会社の条件の一つには、社員を大切にしているということが間違いなく挙げられるはずです。
私は現在、顧問業で多くの経営者たちとお会いする機会がありますが、折りにふれて「従業員は会社の財産である」ということを伝えるようにしています。社員を大切にしているかどうかという視点を就職先選びの一つの指標として考えれば間違いないでしょう。

 

――就職活動を迎える大学生にメッセージをお願いします。

学生たちには自信を持って就職活動に臨むべきであると伝えたい。自信がある人はオーラをまとっています。そうしたオーラが企業の人事・採用担当者の目にとまらないわけがない。そして、自信を持つためには、たったいま、この瞬間から努力すること以外に手段はありません。明日ではなく、今日、いまから始めるのが肝心です。
企業は素直な心を持ち、努力ができる人材を待ち望んでいます。いまから行動すれば、結果はきっとついてくるでしょう。

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