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2020年5月26日 火曜日

令和2年3月卒業予定の大学生等を対象とする企業の採用活動が解禁されてからすでに3カ月が経過した。志望企業から内定を得て就職活動を終了した人もいれば、現在も活動を続けている人もいることだろう。 本稿では、就職活動を引き続き頑張る就活生と3年生のみなさんに、この時期だからこそ知っておいて欲しいトピックスをお届けする。  

学生有利の「売り手市場」未内定者は視点を変えて

現在の大学生の就職を巡る状況を確認しておこう。厚生労働省と文部科学省は5月17日、平成31年3月に大学等を卒業した学生の就職状況を公表している。 公表によれば、大学生の就職率は97.6%、前年同期比で0.4㌽低下したものの、平成8年度の調査開始以降2番目に高く、引き続き高水準を維持している。一般的に、近年は学生有利の"売り手市場"と言われており、就職環境自体は良好な状態で推移している。 それでは、令和2年3月新卒、つまり「2020新卒」となる現在の就活生はどのような状況だろうか。ある大手就職情報サイトによると、7月末時点の大学生および大学院生の内定率は8割だという。そこからすでに1カ月以上経過していることを考えると、内定を獲得した学生はもう少し増えているに違いない。 しかし、だからと言って、内定に至っていない学生が必要以上に落ち込んだり、不安になったりする必要はない。採用を続けている企業はまだまだ存在しているからだ。具体的には、秋季採用試験(大学4年次のおおむね9~11月)と冬季採用試験(大学4年次のおおむね12~1月)が今後控えている。就職情報サイトはもちろん、個別企業のウェブサイトをこまめにチェックし確認するほか、秋季採用を睨んで、「学内合同企業説明会」などで配布される就職情報紙にも必ず目を通すようにしたい。 本紙『就活支援ジャーナル』では数多くの企業情報や採用情報を紹介している。また、大学新聞社が運営している就職活動支援サイト「就職コンサルナビ」には、優良成長企業認定委員会から認定を受けた、いま注目の優良成長企業が多数掲載されている。誰でも知っているような大手・有力企業をはじめ、一般社会における知名度こそそれほど高くはないものの、その業界内では注目を集める企業まで幅広く掲載されているため、これからの時期はこうした優良成長企業や堅実経営企業をより注視しながら活動を続けていくことが内定への近道だろう。  

内定=「ゴール」にあらず!!キャリアセンターを活用する

現在、就職活動を続けている学生の中には、一刻も早く企業から内定を獲得することが「ゴール」のように錯覚している人がいるかもしれない。「早く就職活動を終わりにしたい」という気持ちは十分に理解することができるが、就職活動を早く終えることが必ずしも「良い」とは限らない。 本当にその企業が自分にとってベストなのかどうかを再検討せずに就職活動を終えてしまい、その結果、入社後に「この会社は自分に合わなかった」などとミスマッチに気がついて早期に退職してしまうというのでは取り返しがつかない。少しでも現在の内定先に不安があるようであれば、在籍する大学のキャリアセンターを訪ねることを強くオススメする。 今秋9月以降の就職活動においては、キャリアセンターの活用は欠かすことができないほど重要だ。例えば、現在の就職活動が、ウェブサイト上の大手・有力就職情報サイトの活用をベースにして推移していくのは間違いのないところだが、しかしそれらに掲載されている新卒採用情報はおよそ2万件から3万件前後と聞く。定義にもよるが、日本には382万社にもおよぶ企業がひしめいているとされており、圧倒的多数は非掲載企業だと言うことができるだろう。もちろん、それらの中には大学新卒者の定期採用をしていなかったり、途中でやめたり、あるいはまた、通年採用などにシフトしている企業も含まれていたりするが、新卒採用企業であっても就職情報サイトには登録せずに、大学のキャリアセンターを通じて採用活動を展開している企業もある。その意味で、キャリアセンターに届く求人票に目を向けたり、キャリアセンターが運営する「学内合同企業説明会」に参加して、直接企業の人事・採用担当者からナマの情報を得たりする、いわば「フェイス・トゥ・フェイス」「顔の見える就活」によるアプローチが有効になるだろう。 また、個別企業と大学におけるそれまでの「採用実績」や「協力体制」などから、キャリアセンターが独自に「2次募集」や「追加募集」などの情報を持っていたり、ほとんど目にふれることのない「非公開的な求人案件」を握っていたりすることもあるようだ。最も見逃したくないのは、先輩内定者の「受験報告書」や「就職活動体験記」といった各種リポートだろう。9月からのエントリーで内定に至った先輩の動きが閲覧資料として整理されているはずで、今後の就職活動を進める上で一つのガイドラインにもなり得る貴重な資料が揃えられているに違いない。さらに言えば、自分が志望する企業はもちろん、他企業であっても志望企業と同じ業界で存在感のある会社などから冬季採用の情報が寄せられていないか、あるいはその時に情報はなくても、今後採用情報が来る可能性や、あるとすればどういった企業なのかということを直接ヒアリングすることができるだろう。 もちろん、まだ内定に至っていない学生のみなさんに対しては、この時期からの志望企業の見つけ方や履歴書・エントリーシートの添削、模擬面接の実施など、内定に向けたサポートを全力で行ってくれるだろうし、内定は得たものの、いま一つ納得ができない、手応えがないという場合にもキャリアセンター職員から有益なアドバイスを数多く得られるはずだ。

多様化する採用・選考方法自分を見失わない態度

近年流行の兆しをみせている企業の採用活動に関連して、二つのトピックに注目してみたい。 まずは「リファラル採用」だ。リファラルとは、英語で「紹介」「推薦」という意味で、リファラル採用とは人材募集の際に知人または友人社員等の紹介・推薦を受けて選考を行う手法のことをいう。類似の概念に「縁故採用」があるが、こちらには、紹介者・推薦者の親族等、血縁関係者を中心に紹介を受け、仮に採用基準に満たなくても採用されやすいという印象があるが、もちろん、これが一概にダメとかいうことではない。一方、リファラル採用はあくまでも社員を中心とする信頼できる人物や人脈による紹介・推薦という形式のため、企業が求めているスキルや条件に応募者がマッチしていなければ不合格になるケースも珍しくはない。リファラル採用というと、これまでは中途採用に活用するというイメージが強かったが、最近は新卒採用に導入する企業も増加傾向にあるようだ。その意味で、大学のゼミナールや部活動の先輩などで自分の興味・関心のある企業で活躍している人物がいれば、思い切ってコンタクトを取ってみるのも良いだろう。その企業がリファラル採用を導入している可能性もあるし、仮に導入していなくても、大学の先輩から直接現在の仕事の話を聞けたり、就職活動におけるアドバイスをもらえたりと、貴重な経験となるはずだ。 そして次は、「動画採用」の動きだ。最近はスマートフォンやSNSの普及に伴って、学生自身を表現する「自己PR動画」の提出を求める企業が増加傾向にある。動画の内容は「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」「特技や長所」などが多く、書類からは分からない人物の雰囲気や人柄などを感じ取ることができるとされている。特に、自己PR動画は提出するまでに何度でも撮り直すことができるメリットがある。身だしなみには気をつけ、笑顔とていねいな言葉遣いを心がけることで、人事・採用担当者への印象は格段に良くなるはずだ。

インターンシップに効用加速する就活市場の早期化

最後に、これから本格的な就職活動へと突入する現在の大学3年次のみなさんにメッセージを送りたい。 まずは自己分析をしっかりと行い、自分がどのような業界や企業に興味を持っているのかを明確にすることが大切だ。そして、ある程度興味のある業界や企業が絞れてきたら、実際にインターンシップに参加してみよう。インターンシップに参加することによって、業界・企業研究の促進につながるはずだ。インターンシップを導入している企業では、「積極性や主体性がある」などと、参加していない学生に比べて好評価につながるケースが少なくないと聞く。また、企業で実際に働いている社会人の様子を入社前に目の当たりにできるため、入社後の理想と現実とのギャップが相対的に生じにくくなるメリットもあるとされている。 インターンシップには一日単位から一週間程度までの比較的短期間のものと、一カ月以上の長期間におよぶもの、また対価が発生する有給のプログラムなど、さまざまなタイプやメニューがある。 特に、志望企業が明確に決まっている場合は、インターンシップに参加しておくことで、採用試験を受ける際に志望動機などに厚みを持たせることができるため、心象は良いものとなるだろう。 大学新聞社のキャリア支援担当記者の話によると、インターンシップの実施も含め、大学生を巡る採用・就職活動は、年々早期化している印象があるという。 例えば、東京都内のある有力大学の場合、現在の4年次対象の企業研究会や業界研究会を初めて実施したのは3年次の2月だったが、現在の3年次対象では3カ月も早まって11月に開催予定なのだという。 いずれにしろ、昨今の就職市場では、採用・就職活動の早期化が加速化している。だからこそ、現在の大学3年次のみなさんは、この時期から就職活動について真剣に考え、内定獲得に向けて万全の準備を進めていく必要があるだろう。

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