就活支援ジャーナル

send 【日本人の食生活を支える食文化のコミュニケーター】 巨大な販売網を支える人材力

2014年12月16日 火曜日

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安心・安全の青果物を適正な価格で       広大なスペースに大量・
多くの取引業者に販売する           多種のブランドが所狭しと並ぶ

 

日本有数の公設卸売市場として知られる大田市場(東京都大田区) では、多くの卸業者が青果物等の商いを行っている。とりわけ食品 商社として販売・流通を担い、全国各地の多彩な野菜・果実等を 取り扱っているのが東京荏原青果株式会社(本社東京・大田区)だ。  國學院大學(東京都渋谷区)の学生3 人が特別リポーターとし て同社を訪ね、仕事の魅力と厳しさに迫った。

 

巨大な販売網を支える人材力

大田市場では常に新鮮な青果物の販売を行うため、24時間365日市場を開き、販売や搬出を行っている。市場ではその場で販売価格を決める「セリ(競売)」も行われているが、現在では前日の段階で価格や数量などを協議する「相対取引」が一般的だ。

 

青果物を小売業者等が買いつけることで、青果店・スーパーマーケットなどの小売店やレストランといった飲食店で私たち消費者の手に青果物が届く仕組みになっている。その一日の取引量は3千㌧を上回るというのだから驚きだ。

 

東京荏原青果株式会社は、大田市場内の卸業者の中でもトップクラスの売上規模を誇っており、全国各地の生産地から大量かつ多種の青果物を集め、取引先との交渉の末、適正な値段を設定して販売する。大手スーパー・百貨店との数百箱単位の大口取引から、庶民的な青果店の小規模な取引まで幅広く対応しているのが大きな特色だ。

 

そうした巨大なマーケットを支えるために、同社ではスタッフ一人ひとりがプロフェッショナルとして尽力している。取引先と青果物の適切な販売価格を模索していく「セリ人」はもちろん、1箱単位の注文にも的確に応える商品の分配・配送の手配者や販売代金の支払・徴収を行う取引決済の担当者など、さまざまな職種に携わる多くの人々が互いに連携を取り合って市場をスムーズに運営し、一般消費者の食生活の安定と安全を支えている。そのような人材の力こそが同社の強みであり、業界はもちろん、日本に欠かせない会社として確固たる存在感を発揮している。

 

しかし反面、懸念事項がないわけではない。少子高齢化に伴って人口が減少傾向にあり、また核家族化の進展によって台所事情も変わり、一つの家庭において大量の野菜を調理することは少なくなってきている。国民の食生活の変化に応じて、青果物に対する需要も年々バラつきが生じて一様ではない。

 

同社の「セリ人」たちはこうした社会の事情に対してアンテナを高く張り、時代の要請に応え続けている。例えば、近年では生産地の確かなブランド野菜などが人気を集めており、それらを積極的に取引業者に紹介して売上を伸ばしているのもその流れによるものだ。差別化のできる商品のみならず、時代に対する「目利き」を鍛えて仕事に活かしていくことができるのも醍醐味の一つだ。同社では新卒採用を随時行っており、会社説明会等も積極的に実施している。詳細な求人情報をウェブサイトにおいて確認することが可能だ。もちろん、入社後の人材教育制度も充実している。食生活・食文化に密着した仕事に携わりたいと志向する若者にとって、見逃せない会社の一つであると言えるだろう。

 

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