技術力 企画力 開発力 提案力で自動車業界をけん引 株式会社ミクニ
2014年8月21日 木曜日
経営企画・管理本部 人事室
尾藤 栄治 氏
自動車・二輪車関連機器の開発・製造・販売を手がける独立系メーカー*として、業界内で圧倒的な実績を誇る株式会社ミクニ(本社東京・千代田区)。創業90 年を超える老舗自動車関連企業としての顔はもちろん、ガス制御機器や福祉・介護機器部品の製造、さらには、航空機用部品等の輸入・販売といったさまざまな市場に事業を展開している。
その最大の強みは、独立系企業として長年培ってきた高い技術力と開発力。電子制御燃料噴射関連機器・気化器・ポンプ類と言ったエンジンコンポーネントを中心に、自由な発想で新機能・新製品の開発に挑んでいる。同社の持つ「エンジン制御技術」はCO2 削減等の環境対応の上で欠かせないものとなっている。
それと同時に、同社の経営を支えているのが個別社員の企画力と提案力だ。同社で人事を担当する尾藤栄治氏は「当社は特定の自動車メーカーに属さない独立系部品メーカーですから、いわゆる『下請け』として降りてきた仕事をするのではなく『ミクニだからできる』ことを、長年にわたる経験をもとに、主体的に企画・提案できる能力が求められます」と明かす。
同社がおよそ90 年にわたって業績を維持し続けたのも、所属する社員一人ひとりが社会に向けてアンテナを高く張り巡らせ、「技術・開発」「企画・提案」の両面において、顧客のニーズに応え続けてきたからこそ。こうした歴史を受け継ぎ実践できる後進の育成に励んでおり、採用にも大いに意欲を見せる。
尾藤氏は面接試験において、「まずは何が『やりたいこと』か。そして、数ある自動車関連企業の中で、どうしてミクニに入社したいのか、業界研究と共にどれだけ深く掘り下げて考えているのかに注目します」と、正攻法とも言える姿勢が大切なポイントになると強調した。
*独立系企業とは?
特定の完成品メーカーの系列に属することなく、独立してサービスを提供する企業を指す。親会社の経営戦略に左右されることなく商品展開を行うことができるが、系列企業を上回る差別化・独自化ができなければ経営維持は難しい。そのため就職活動においては、その企業が持つ商品力を見極めることが重要なポイントとなり得る。