応募する企業を選ぶ時、 最も重要視するポイントは「社風」
2014年8月22日 金曜日
■学内合説参加の目的
企業の情報を得る機会の一つが学内合説だ。学生は自由参加型というのが一般的だが、大学等の構内で行われているため、効率よく情報収集できる上、企業の人事・採用担当者から直接話を聞けるのが大きなメリットだ。
就活生が学内合説の実施をどのように知ったのか、複数回答形式で尋ねると「大学内のポスター等の掲示物」が29.2%と最も高く、以下「大学からのe-mail」「キャリアセンターへ行って参加をすすめられた」「大学からの電話」という順で続いた。
また、参加理由について最も多かったのは「企業情報を多数収集するため」が46.0% で、「まだ迷っているが、企業を知りたい」が27.4%と続く。一方、「希望業種の企業が参加している」は11.8%、「希望の企業が参加している」は8.7%にとどまった。
■企業選びのポイント
「自分の強みを生かして成長していくことができる企業に就職したい」「事業内容がやりたいことに近い企業を選びたい」など、企業選びをする際のポイントは人によってさまざまだ。
応募する企業に関して重要視するポイントを同様に聞いたところ、最も多かったのが「社風」45.2%だった。次いで「業種」39.5%、「勤務地」22.6%、「求人職種」16.9%と続く。
就活生が「働きやすい環境なのかどうか」を軸にして、企業選びをしている様子をうかがい知ることができる。
働きやすい企業とは?
それでは「働きやすい企業」とはいったいどのような企業なのだろうか? ある就活生にとっては「社会貢献などのビジョンを持って、社員同士が協力し合える雰囲気」が働きやすいと感じるかもしれないし、「バリバリ働けて、その成果が評価してもらえる環境」が心地よいと思うかもしれない。そうした主観的な情報は、ウェブサイトやパンフレットからはなかなか得られにくい。
だからこそ、企業の人事・採用担当者と実際に面談して話に耳を傾けて、企業の実像について五感を働かせて感じ取るのが大切だ。また、不確かな情報に振り回されることなく、「自分に合った」優良成長企業に出会うためにも、より多くの企業の詳細な情報を入手することが、就職活動を成功に導く重要なポイントになってくるだろう。ぜひ、本特集をその端緒として欲しい。