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2015年10月23日 金曜日

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ジャーナル☆1
 広告の市場規模は6兆円と言われていますが、そのうち4大メディアであるテレビ・新聞・雑誌・ラジオが約5割、バナーといったインターネット広告が約2割を占めています。それ以外の約3割に当たるプロモーション領域が弊社の得意とする領域です。移り変わりの激しい他の領域に比べ、プロモーション領域は安定して市場があり、独占的にシェアを占める企業があるわけでなく、小さい企業が分散しています。
 弊社の強みは高い粗利率を誇っていること。自社工場を持たない「ファブレスメーカー」で、多くの協力工場と提携しています。魅力的なオリジナル商品を企画・開発して、自ら市場を開拓しているため、分野ごとのシェア率や利益率が高いのです。みなさんも見たことがあると思いますが、合同企業説明会の椅子カバーのほとんどが弊社で開発し受注しているものです。
 今年7月、アルテックジャパンより社名を変更しました。SPinnoに変えたのは、今後、よりクラウドビジネスに特化していくためです。通常、ポスターやノベルティといった販促商品は、納品までのやり取りが非常に煩雑でした。しかし、弊社が開発した販促向けのクラウドシステム「SPinno」ならば、インターネットのプラットフォームで一元管理できるため、コスト削減やコンプライアンス管理、グローバル対応も容易にできるようになり、大幅な業務効率化が実現します。フィリピン・マニラに海外拠点「マニラBPOセンター」を設けており、デザイナーたちが24時間待機しているため、容易にデザイン変更や修正に対応できるのです。動画の編集や写真素材など、さまざまなクラウド企業とパートナーシップを築き、75カ国語に翻訳できるクラウドソーシングともシステム連携しています。
 これからの時代はますますクラウド化が進むことが予想され、弊社にとって追い風になっています。弊社の調査によると、販促領域のクラウドシステムの競合他社はあまり見当たりません。そのため、BtoC消費財メーカーや多店舗展開企業からご支持を頂いています。世界中で「SPinno」を使っていただけるよう、今後は海外へも事業展開していく予定です。
ジャーナル☆2
 会社は社員一人ひとりの自己実現のプラットフォームでなければならない―。その想いのもとに誕生した社内ベンチャー制度である
「ドリカムforALLofSPinnogroup」は、十数年前から続いています。私自身、仕事を通じて自己実現をしていますので、社員一人ひとりにもそういう環境を与えたいと考えています。最終審査は社長・幹部全員を前にしたプレゼンテーション形式で行われ、新規事業への挑戦を制度化しています。
 人の成長なくして、会社の成長はありません。やりたいことを実現できる環境があれば社員は伸びていくものです。こうしたプロジェクトを通して強力なリーダーが育っていきます。
ジャーナル☆3
 会社で働く人材は多様性があって良いと考えています。一番バッターから九番バッターまでタイプが違う野球チームと同じです。ただ、心の根底は同じであって欲しいと願っています。ポジティブさを忘れず、人の心を思いやれる。そういった人と働いていきたい。
 また、大手企業とベンチャー企業を比べると、活躍できる人材像は異なってきます。大手企業の場合は、決められたことをその通りきっちりとこなす人材、ベンチャー企業の場合はルールを自ら作り、事業を先読みしながら創造する力を発揮できる人材が求められます。私たちは後者の人材を求めています。「1+1=2」といった、ある問題に対して答えは一つしかないという考え方ではなく、もっと多面的にものごとをとらえることができるような柔軟性が必要なのではないでしょうか。そして、多様な価値観を受け入れることができる受容性を持っていて欲しいと思います。
 就活生には、やりたいことがあるなら臆することなく積極的にチャレンジして欲しいと伝えたい。ただ、やりたいことがはっきりと見えていない方も少なくないかもしれません。逆に考えてみましょう。やりたいことがないということは、これから何でもできるということです。
 一番大切なのは、ご縁があった会社でどれだけ一生懸命頑張ることができるかだと思います。私はそれを「神様が与えた椅子」だと呼んでいます。第一志望の企業に入社できるのは、ごくわずかです。重要なのは、与えられた環境の中でいかに主体的に動いて、よりたくさんの人と関わり合いを持つことができるかなのです。
 頭で考えるより、感情に就活の軸を置いてみましょう。会社の雰囲気はそれぞれ違います。「なぜかこの会社はわくわくする」「楽しく働けそう」そうした第一印象を大切にするのをお勧めします。良くないのは、ブランドで会社を見ること。肩書きを得ることで自己承認欲求を満たすのはやめましょう。心に素直になって、会社選びをしていってください。
ジャーナル9-4

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