就活支援ジャーナル

send 就活対策 キャリアセンターからのアドバイス

2014年3月7日 金曜日

 国家検定である「キャリア・コンサルタント」の有資格者として辣腕をふるい、これまで多くの学生を就職に導いてきた敬愛大学(千葉市)キャリアセンター長の高田茂氏と、同じくキャリアセンター室長として日々学生の指導に奔走する保倉行敏氏に、いまの就職戦線を勝ち抜くための秘訣をうかがった。

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高田 茂 氏

敬愛大学

キャリアセンター長

たかだ・しげる 1951年兵庫県生まれ。大手食品メーカー、総合商社で営業や新商品開発などを担当。40 歳で教育界デビュー後、キャリアセンター長として就職指導に手腕を発揮している。著書に『中堅・新興&地方大学から内定を勝ち取る方法』など。「日本私立短期大学協会」において就職問題委員会副委員長。

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保倉 行敏 氏

敬愛大学

キャリアセンター室長

ほくら・ゆきとし 電子部品メーカー営業、女子大学就職担当を経て2009年より現職。私立120大学によって組織される「大学職業指導研究会」において第一分科会運営委員長。

自分の本当の価値を知ろう!

保倉 景気が回復基調にあるためか、全体的な採用枠は拡がっているという感触があります。少なくとも現3 年生は、これまでよりも比較的有利に就職活動を進めることができるのではないでしょうか。ただし、だからと言って楽観視することはできません。内定率が高まっているから、自分も何もせずとも就職できるというわけでは決してないことを、肝に銘じる必要があるでしょう。

 

高田 例えば、『就職四季報』を一見しただけでも、「この大学からの採用は何人」といった具合に、大学ごとに採用枠を絞っている企業が少なくないのは明らかです。有名校や伝統校の学生ではないのなら、まずはそれを意識しなければならない。厳しいことを言うようですが「自分が社会にとってどのような価値を持っているのか」を客観的に分析できなければ、納得のいく就職を果たすのは困難です。

 

保倉 逆に、「自分には何の取り柄もない」と自らの価値を低く決めつけてしまうのも、非常にもったいないことだと思います。自分の魅力は、自分自身ではかえって気づきにくいものですから、まずはキャリアセンターに足を運んで欲しい。これまで打ち込んできたことの成果や、自分の強みが何なのか、客観的な意見が聞けるはずです。

 

高田 「就職活動にはOB・OG 訪問が有効だ」と世間ではよく言われますが、興味のある企業に先輩がいるとも限らない以上、現実的にはなかなか容易ではないと思います。そうだとすれば、知恵を絞って自分の足で企業情報を稼ぎに行くほうが良いでしょう。例えば、朝から晩まで社屋の前で、人の出入りの様子などを観察したり、行き来する社員の方に話しかけてみるのも一つの手段だと思います。

 

保倉 まずは行動を起こして、小さな成功や失敗を少しでも多く積み重ねるのが効果的ではないでしょうか。業界研究や自己分析は、行動を続けるうちに自然と深まっていくに違いありません。

 

 

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