ライバルが知らない優良成長企業 株式会社映像センター
2014年3月6日 木曜日
株式会社映像センター 管理本部 人事・能力開発室 室長/梶 恵一 氏
華やかな表舞台を陰で支えるビジネス
華やかなコンサートや舞台、大々的な展示会、スタイリッシュなオフィスや商業施設-。そのいずれにも、スクリーンや大画面などによるビジュアル演出や、音響効果は欠かせない。そうしたステージなどの裏側を支えるのが、株式会社映像センター(AVC、本社東京・江東区)だ。
同社では「AV システム販売」「イベント映像」「製品輸入販売」の三つを柱として事業展開している。
システム販売事業では、教育・医療機関や商業施設、オフィス等を対象に、環境や要望に沿った映像・音響設備を設計・施工、その後のメンテナンスなどを行う。埼玉県立大学(埼玉県越谷市)や筑波大学(茨城県つくば市)、信州地方八大学の高等教育コンソーシアムなど、大学内での導入事例も少なくない。
イベント映像事業では、セミナーやライブ博覧会などの各種イベントにおける映像・音響空間のプロデュースを行っている。機材のレンタルや設営、当日のオペレーションなど、企画から運営までをトータルでサポートしている。
製品輸入販売事業は、国内の主要メーカーのみならず、海外の優れたAV 関連製品を発掘。同社のオリジナル輸入商品として日本市場で広く販売している。
人材開発を担当する梶恵一氏によると、業務に必要な映像機器やコンピューターの専門知識は、独自の研修システムによって確実に身につけることができるため、学生時代の知識・経験は特に重要視しないという。
一方、梶氏は「当社での実務に興味を持ち続けられるかどうか」に注目している。「イベント・映像といった華やかなイメージが先行してしまう学生には、地道な作業や対人向けの調整が多いといった実態・実像への認識をきちんと持ってもらうことが大切です」
この仕事の目に見えない部分に正面から向き合い、その中にあるやりがいや喜びを見出してもらえること―。それこそが、あきらめないAVC社員集団づくりの秘訣なのだろう。