【2018年3月新卒予定者向け】就職活動前アレコレ「実践編」
2017年1月25日 水曜日
第一印象を左右する履歴書とエントリーシート
就職活動の際に絶対に欠かすことができないのが、「履歴書」と「エントリーシート」だ。この二つは、企業に就活生が自分自身をアピールするツールとしての機能も果たしている。
学校指定品、もしくは市販品の2 種類に書式が大きく分かれる履歴書は、利便性から見ると、学校指定品のほうが使用しやすいだろう。学歴や職業の経歴などを中心に記していく。就活生自身の人物としての客観的なキャリアを示すのと同時に、文章作成能力や常識、人柄が如実に表れるため、合否判定の重要な資料として用いられる。記入に際しては、文字が特別に上手でなくても構わないが、ていねいに誠意を込めて書くことが求められる。
一方、エントリーシートは、個別企業による統一的な独自書式の応募用書類で、履歴書の内容よりもさらに一歩踏み込んだ質問が盛り込まれていたり記入スペースが大きかったりする場合が少なくない。企業は提出されたエントリーシートを採点し、基準を満たした就活生のみにその後の説明会を案内することもある。エントリーシートを仕上げる労力は小さくはないものの、企業に自分自身をアピールできるツールとして捉えれば、自分の〝分身?であり、また〝顔?にもなり得るため、第一印象を損なわないように、慎重に記入する姿勢が重要だ。
面接の3形式と企業が求める人物像
就職採用試験の中で、恐らく最も重要視されるのが「面接」だろう。筆記試験や適性検査を行わなくても、面接試験を実施しない企業はまずないはずだ。大きく分けて、個人・集団・グループディスカッションの3 形式に分けられる。
「個人面接」とは、受験者一人に対し、一人または複数の面接官で行われる。それに対し「集団面接」は、複数の受験者に対し、一人以上の面接官が同じ質問を順番に答えさせる形式が多いが、挙手制で行う場合もあるようだ。また、「グループディスカッション」では、与えられたテーマに対して受験者が討論を行う。試験官は参加せず、受験者を観察していく。
共通しているのは、身だしなみや態度はもちろん、さまざまな素養が評価される点で、例えば、個人面接では主に仕草や表情によって人柄が評価される。集団面接では、周囲の意見に惑わされず、冷静に意見を伝えることができるかどうかが判断され、グループディスカッションでは協調性やリーダーシップが問われることが多い。
大多数の企業では、1 ~3 回面接試験を行う。例を挙げると、1 次面接では自社の一員として相応しいかどうかを総合的に判断するため、人事担当部署の社員などが面接官を務める。2次面接に進むと、課長や部長クラスの社員が面接官となり、内々定を出すに足りる水準のレベルまで志望者を絞り込む。そして3 次面接では、代表取締役社長や取締役、執行役員が面接を担当する。
面接試験における内容や印象は採用の可否に直結することが多いため、しっかりと準備をして臨みたい。