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send KDDI、ファイアーフォックス搭載機種を初投入へ スマホ進化の呼び水か

2014年10月8日 水曜日

  bsj1410080500001-p1 基本ソフト(OS)「ファイアーフォックス」搭載の海外製スマートフォン。KDDIは同OS搭載スマホを日本で初めて投入する=2月、スペイン・バルセロナ(ブルームバーグ)     新たな基本ソフト(OS)を搭載したスマートフォンが12月下旬、国内に登場する。   米国のソフトウエア標準化団体モジラのOS「ファイアーフォックス」を採用したスマホを、KDDI(au)が日本の通信事業者として初めて投入。主力機種ではなく、どちらかといえばアプリケーション開発者を意識した戦略商品の位置づけにとどまり、米アップルの「iOS」や米グーグルが開発した「アンドロイド」に対抗する第3のOSに育つかどうかは不透明だ。   ただ、国内のスマホ市場は成長が鈍化して踊り場状態にあるだけに、スマホが新たな進化をみせる呼び水となる可能性もある。   クリスマスの贈り物   モジラが東京都内で5日に開いた技術イベントにKDDIの田中孝司社長がビデオレターで参加。「クリスマスプレゼントとして提供したい」と話し、ファイアーフォックス搭載のスマホを12月下旬に発売する考えを表明した。これまでKDDIは「年度内には出したい」としていたが、前倒しする格好だ。   端末メーカーは不明だが、「グローバル市場を考慮し、韓国LG電子やソニーが有力」(業界関係者)とされ、なかでもKDDIとスマホを共同開発するなど関係を深めているLG電子製になるとの見方が強い。   ただ、iOSを搭載する米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」や、アンドロイド搭載スマホに対抗する主力商品として大量販売する考えはKDDIにない。田中社長は「投入することが非常に重要。このスマホをいろいろいじって遊んでいただきたい」と話し、新たなOSを土台に開発されるアプリなどに期待しているようだ。   世界のスマホ用OSは現在、アンドロイドとiOSによる寡占状態となっている。この2強OS向けのアプリの開発は、グーグルやアップルの管理の下に置かれ、専用サイトなどを通じて世界の利用者に流通する仕組みが取られている。   これに対し、韓国サムスン電子やNTTドコモなどが主導するOS「TIZEN(タイゼン)」やファイアーフォックスは管理団体が仕様を完全にオープンな状態で公開し、OSに手を加えたり、アプリの開発に自由に使えるのが大きな特徴だ。   アップルやグーグルといった特定企業の意向が強く反映するOSでは、独自のサービスを提供しにくいなど通信事業者や機器メーカーの自由度が小さい。「オープンOS」はそれらの不満を解消するために生まれた。   ドコモは業績不振やアイフォーンの販売に乗りだしたあおりで、タイゼンを搭載したスマホの開発を凍結。「タイゼン・プロジェクト」の動きは世界的にも鈍化している。   これに対し、ファイアーフォックス陣営はアルカテルやZTE、ファーウェイ、LG電子など中国や韓国などの機器メーカー7社余りが端末を開発。通信事業者13社が24カ国でサービスの提供を既に始めている。   ファイアーフォックスは「メモリーやディスクの容量が小さくても、既存OSよりも使いやすい『軽量OS』に設計されている」(モジラ・ジャパン)のが強み。「タイゼンはベースとなるコードを抱えているのが重荷となるが、ファイアーフォックスはウェブ用に特化しているので軽快」(KDDI商品統括本部)といい、開発者には使い勝手がいいようだ。   アプリ開発者に朗報   日本でも、技術基準適合証明を取得したファイアーフォックス搭載の海外製端末が開発者向けに既に提供されているが、KDDIの新型スマホはアプリ開発者にとって朗報となる。   ファイアーフォックスを搭載した端末はコストを抑えられるため、1万円前後。インドやバングラデシュでは3000円台でも販売されるなど低価格端末を一挙に普及させることも可能だ。   もっとも、KDDIが日本で投入する「クリスマスプレゼント」は、「ローエンド端末ではなく、パフォーマンスも高い」(商品統括本部)というファイアーフォックス搭載スマホになる見通しだ。(芳賀由明)

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