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send 電力10社の原発運転員、稼働未経験者が24% 福島第1事故後入社した人27%

2021年2月26日 金曜日

原発設備の保守管理の研修を受ける東京電力社員=新潟県柏崎市(同社提供)

原発を保有する電力10社の原子力部門の社員のうち、2011年3月の東京電力福島第1原発事故後に入社した人が27%に上ることが各社への取材で分かった。原発の運転監視やトラブル対応を担う運転員の24%は、稼働原発での経験がなかった。事故発生から間もなく10年となり風化が懸念される中、事故を教訓とした安全教育の継続や運転員の技能維持が課題となっている。

昨年11、12月時点で、10社の原子力部門の社員計1万1405人のうち、事故後に入社したのは3026人。割合が最も高いのは北海道電力の38%で、各社とも20%以上だった。

東電は、事故後の12、13年の春は新卒を採用しなかったが、2900人のうち650人(22%)が事故後の入社。事故以降、原子力部門の社員総数はほぼ横ばいだが、近年は事故を経験していない社員は毎年100人程度増えているという。担当者は「社内でも風化はあるはずとの考えを常に持ち、安全教育の充実を図っている。社員の行動につながる教育内容を長期間持続することが課題だ」と話す。

福島第1、福島第2を除く15原発の運転員計1923人のうち、稼働原発での未経験者は460人。女川(東北電力)、東通(同)、浜岡(中部電力)、島根(中国電力)では40%以上だった。事故後に再稼働したうち、大飯(関西電力)、伊方(四国電力)、玄海(九州電力)、川内(同)はゼロだった。

各社は、発電所の中央制御室を模擬した施設での訓練のほか、稼働中の他社の原発に運転員を派遣するなどしている。日本原子力発電の担当者は「シミュレーションだけでなく、実機に触れる生の体験が重要と考えている」と話した。

フジサンケイビジネスアイ

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