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send 薬不要で「がん細胞を兵糧攻め」 東工大発ベンチャーが新治療法確立へ

2021年2月10日 水曜日

腫瘍封止療法の確立を目指すメディギア・インターナショナルの田中武雄代表取締役(左)=横浜市緑区の本社

東京工業大発バイオベンチャー、メディギア・インターナショナル(横浜市緑区)は2021年、薬を使わず「がん細胞を兵糧攻めにする」という新たながん治療法の確立に向け、臨床試験(治験)の前段階(非臨床試験)に移行する。社内ラボでの実験で安全性や有効性などを確認、第三者による外部委託試験に乗り出す。そのために必要な資金の一部を株式投資型クラウドファンディング(CF)で調達。医療機器として早期承認を目指し、26年にもがん患者への提供を始める予定。

  腫瘍封止剤を投与

「極小化したカプセルに医者を入れて体内に投入し患者を治すSF映画『ミクロの決死圏』を実現する」。メディギアの田中武雄代表取締役は、独自のがん治療法を端的にこう表現する。

紙おむつなどで使われる高吸水性樹脂「SAP」を独自技術でナノ(10億分の1)サイズに極小化した腫瘍封止剤「nanoSAPP(ナノサップ)」を、カテーテルを使ってがん細胞にピンポイント投与。がん細胞を包み込むことで、酸素と栄養の供給を遮断し死滅させる。まさに兵糧攻めだ。しかも正常細胞を傷つけることなく、がん細胞だけを無力化する。

手術や放射線治療、抗がん剤治療に比べ、患者へのダメージが少なく、医師の技量に左右されることもない。副作用や薬剤耐性(薬が効きにくくなる)も少ない。実証済みの理論と技術、材料を組み合わせており、開発費や原材料費を抑え低価格で提供できる。このため身体的・精神的・経済的負担から治療を諦める患者を救えるという。

フジサンケイビジネスアイ

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