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自動車各社、福祉車両で攻勢 使い勝手改善、「特殊」のイメージ払拭
2018年4月27日 金曜日

車いすを乗車させるモードに簡単に切り替えられるホンダの軽「N-BOX」=18日、東京都港区

車いすの乗車時の快適性を高めたダイハツ工業の軽福祉車両「アトレースローパー」=2017年11月、東京都千代田区
トヨタは福祉車両「ウェルキャブ」シリーズの一部を日常使いの車に転用できるよう改良。車いすを固定するスペースに後から座席を取り付けられる機能を採用している。同シリーズは現在、14年発売の新型ミニバン「ヴォクシー」「ノア」を皮切りに10車種まで同様の機能を採用しており今後も拡大していく。
軽福祉車両市場で約5割のトップシェアを誇るダイハツ工業も、デザインの質感を高めた上級グレードを設けるなど、一般車両と同じように車選びを楽しめる提案に注力。その結果、17年度は前年度比3%増の約6900台を達成した。 また、スズキも2月投入の新型「スペーシア」の車いす仕様車に歩行者も検知し、衝突時の被害を軽減するシステムを標準装備し競合各社を追い上げる。 販売面で工夫必要 日本自動車工業会によると、17年度の福祉車両の販売台数は前年度比2.2%減の4万3494台で、3年連続で前年実績を下回った。ただ、移動手段が必要な在宅介護の高齢者らが増加する中、国内自動車販売の1%に満たない福祉車両市場の伸びしろは大きい。 市場拡大には車選びのサポートなど販売面でも工夫が必要で、各社の競争がさらに激化しそうだ。(臼井慎太郎)