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send 米国向け「MRJ」重量超過、設計一部変更も 解約回避へ軽量化急ぐ

2016年8月24日 水曜日

  bsc1608240500001-p1   三菱航空機(愛知県豊山町)が米国の航空会社に納入する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」(88席クラス)を軽量化することが23日、分かった。米大手航空会社とパイロットの労使協定による機体の重量制限を超えているため。受注した447機のうち、米地方航空会社からの最大300機が該当する。解約を回避するため、搭載燃料や座席数を減らして対応する方針だ。   600キロオーバー   米国では航空大手が地域航空会社に地域路線を委託している。ただ、こうした路線が増加し、機体も大型化すれば、航空大手のパイロットの雇用が脅かされる。これを防ぐため航空大手はパイロット組合と協定を結び、委託する地域路線を対象に機体の重量を制限している。   三菱航空機が200機を受注した米スカイウエスト(SW)や100機を受注した米トランス・ステーツ・ホールディングス(TSH)は、米航空大手から地域路線を受託しており、この協定が適用される。  

労使協定の最大離陸重量39トンに対し、MRJは39.6トン。600キロ超過しており、現状では米国で就航できない。ライバルのエンブラエル(ブラジル)の同型機も重量を超過しており、三菱航空機は制限緩和を期待していたが、納期が近付いており、軽量化を決めた。

  関係者によれば、三菱航空機は、搭載燃料や座席数の削減、荷物制限などで対応する方向でSWやTSHと協議している。   解約回避へ急ぐ   ただ、それでも重量削減のめどが立たない場合は、設計を一部変更し、部品を見直す必要があるという。その場合は安全性を認証する「型式証明」を追加取得しなければならず、納期が遅れる可能性もある。  

MRJは従来機よりも燃費性能が高く、騒音が少ないのが特長。「YS-11」以来となる約半世紀ぶりの国産旅客機開発は困難も多く、これまで4度も納期を延期したが、近く米国でも飛行試験を開始し、2018年中に型式証明の取得を目指している。同年半ばにANAホールディングスに初号機を引き渡し、その後、SWやTSHへの納入を計画する。

  ただ、SWとTSHとの契約は半数がキャンセル可能となっている。納期が遅れてキャンセルとなれば、三菱航空機が計画する採算ラインに届かない可能性もある。解約を回避するため、早期に重量を削減する必要に迫られた。   一方、三菱航空機は76席クラスのMRJも開発する計画で、こちらは最大離陸重量が36.85トンとなっており、米国の労使協定による制限の範囲内だ。

フジサンケイビジネスアイ

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