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send 神戸製鋼データ改竄、広がる影響 10日打ち上げの「H2A」にもアルミ製品使用

2017年10月11日 水曜日

神戸製鋼所のアルミ製品が使われたH2Aロケット36号機。打ち上げは成功し、宇宙航空研究開発機構は10日、「三菱重工業から問題ないと判断したとの報告を受けた」と明らかにした。=10日午前7時1分、鹿児島県の種子島宇宙センター     神戸製鋼所がアルミ製品の性能データを改竄(かいざん)していた問題は10日、自動車メーカーから新幹線、航空宇宙分野まで広がりを見せている。鹿児島県の種子島宇宙センターから同日に打ち上げられた国産主力のH2Aロケットにも、神戸製鋼のアルミ製品が使われていたことが新たに判明。各社は調査や確認に追われている。 自動車では8日に表明済みのトヨタ自動車に続き、日産自動車とSUBARU(スバル)、マツダ、ホンダ、三菱自動車が神戸製鋼のアルミ製品を使用していたことを明らかにした。スズキもバイクで使っているという。一部車種でボンネットとドアの素材に採用している日産は「歩行者を保護する性能に関わる恐れがある。性能への影響を至急確認する」とコメントした。 国土交通省は10日、自動車メーカーなどに対し、使用状況を早急に確認するよう指示した。自動車で安全性に関わる重要部品で強度不足などが確認されれば、大規模リコール(回収・無償修理)に発展する恐れもある。 H2Aを製造する三菱重工業は、他のロケットにも使用されていないか調査する方針だ。開発中の国産ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」に使っている子会社の三菱航空機は「安全性に問題はなく、納期は変わらない」と述べた。 新幹線では、JR東海が台車部品の一部に使われていることを明らかにした上で、「十分な強度は確認できた」とした。1編成で骨組みに使用していたJR東日本も「寸法ミスで厚くなったケースで、強度に問題はない」としている。

一方、経済産業省は同日、防衛産業の関連製品にも使用されていたと明らかにした。神戸製鋼に対し、事実関係の究明や再発防止策を講じるよう指示した。経産省が問い合わせたところ、三菱重工業、川崎重工業、IHI、SUBARUの4社が、防衛部門でデータ改竄のあったアルミ製品の使用を認めた。具体的な使用先の製品名は明らかにされていないが、各社で安全性に問題がないか検証している。原発での使用は確認されなかったという。

【用語解説】神戸製鋼所の事業 神戸製鋼所は粗鋼生産量が新日鉄住金、JFEスチールに次ぐ国内3位の鉄鋼大手だが、手掛ける事業は幅広い。2017年3月期の連結売上高1兆6958億円のうち、鉄鋼事業が占める割合は約37%。製品のデータ改竄(かいざん)が明らかになったアルミ・銅は約19%で鉄鋼に次ぐ大きな事業。このほか建設機械、溶接、電力などを手掛ける。

フジサンケイビジネスアイ

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