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send 燃費競争、主戦場は「実走値」 厳しいユーザー目線 各社“前倒し対応”活発化

2017年6月22日 木曜日

新たな燃費表示基準の認可を国内で初めて取得したマツダの「CX-3」(写真はディーゼルエンジン車)

自動車の燃費表示をより実際の走行値に近づける取り組みが広がりつつある。昨年の三菱自動車とスズキの燃費不正問題が契機となり、実際よりかなり良くなっているカタログ表示の燃費に対し消費者の視線が厳しさを増しているためだ。政府は、来年10月以降に発売する新型車から国連が定めた国際的な燃費表示を義務付けるが、自動車メーカーでは前倒しの対応も活発化してきた。

マツダは、今夏にガソリンエンジンタイプを追加して発売する小型スポーツ用多目的車(SUV)「CX-3」が、国際的な燃費表示基準の認可を国内で初めて取得した。任意段階ながら国土交通省から認可を受けた。CX-3の二輪駆動車の燃費は、現行基準ではガソリン1リットル当たり17.0キロなのに対して、新たな基準の平均走行パターンでは16.0キロとなり、カタログ上の数値と実勢値との差が縮まる。マツダは新たな基準の義務付け前に、先行的に採用することで独自の低燃費技術をアピールする。 現在、日本で販売中の乗用車に表示されている燃費は、メーカーが走行試験で測定した空気抵抗値などのデータを基に、国が屋内の計測機のローラー上を走らせて測定した数値だ。「JC08モード」と呼ばれ、2011年から導入された。

JC08モードは、渋滞のない平らで真っすぐな道を、エアコンやライトを使わずに走行する状態に近く、エアコンを使い、加減速もある実際の走行では燃費は大幅に悪化する。このため、実際に走行した際の燃費とカタログ値の乖離(かいり)が大きいと問題視する声も多く、昨年の三菱自とスズキの不正問題で脚光を浴びた。

新たに導入される国際的な表示基準「WLTCモード」は、各国でばらばらだった燃費の測定方法をそろえる目的で14年に国連で策定された。市街地、郊外、高速道路での低速、中速、高速を想定した燃費をそれぞれ示し、平均的な走行パターンと合わせて計4つの数値を表示する。新たな国際基準の導入で、自動車メーカーの主戦場は、過剰な低燃費競争から実用燃費の競い合いに移りそうだ。

フジサンケイビジネスアイ

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