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send 森ビル 虎ノ門ヒルズを進化、国際新都心へ 五輪控え都市再開発が加速

2016年12月5日 月曜日

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国際新都心へ「住み、働き、遊ぶ」機能集約

  2020年の東京五輪・パラリンピック開催を控え、都市間競争でも世界と戦える「国際都市・東京」に向けたプロジェクトが着々と進められている。海外から認められるためにはビジネス環境の整備のほか、住居や文化・娯楽、交通インフラの充実も不可欠。こうした中、森ビルは虎ノ門ヒルズ(東京都港区)を、「住み、働き、遊ぶ」機能が集約されたコンパクトシティーに仕上げ、ここに集まる世界のビジネスプレーヤーが効率良く快適に24時間過ごせる国際新都心を目指す。   bsc1612050500001-p2   11月20日、東日本大震災からの復興を願い、青空が広がる中で東北6県を代表する祭りが一堂に集まり大いににぎわった。虎ノ門ヒルズや隣接する新虎通りで行われた「東北六魂祭パレード」だ。森ビルなどは今後、この沿道を「日本文化のショーケース」としてさまざまなイベントを仕掛けていく。   虎ノ門ヒルズが目指すのはグローバルビジネスセンター。ただ、働く機能の充実を図るだけでは世界から集結するビジネスプレーヤーのモチベーションを高めることはできないと考え、力を入れるのが文化の発信だ。   「20年とその先を見据えて都市再開発を加速。世界からヒトやモノ、カネ、情報を引き付ける磁力を持つ都市を実現する」   森ビルの辻慎吾社長は10月20日、文部科学省が主催する「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」でこう語り、都市再開発の具体例として、14年6月に完成した虎ノ門ヒルズ森タワーに近接する一連のプロジェクトを挙げた。  

これによって虎ノ門ヒルズはオフィス、イノベーション創出施設、レジデンス、ホテル、ショッピングセンター、広場などで構成される複合都市に進化・拡大。さらに新虎通り沿道の再開発やイベントの開催、地下鉄新駅やバス高速輸送システム(BRT)といった交通インフラも整備されると、世界からビジネスプレーヤーがせきを切ったように集まるとみている。

  そのヒントを得るために開催してきたのがイノベーティブ・シティ・フォーラム(ICF)。先端技術と都市開発、アート・クリエーティブの3分野から、世界を代表するオピニオンリーダーを迎え、都市とライフスタイルの未来像を議論してきた。   新たな文化 未来都市創出へ   4回目の今年はスポーツ・文化・ワールド・フォーラムの協賛イベントとして虎ノ門ヒルズで開催。20年後の東京をテーマに住む、働く、移動、遊ぶについて意見交換した。   主催者の一つ、森美術館の南條史生館長は「都市の魅力とは『どんな暮らしができるか』に尽きる。つまりカルチャーだ。快適、安全、楽しい、そして未来を感じれば住みたくなる」と強調。その上で「複合都市を目指す虎ノ門ヒルズも効率良く快適な街が形成され、イノベーションに敏感なビジネスプレーヤーが住みたいと思うカルチャーがやがて創出される」と予想する。  

その芽が出つつある。森ビルの大森みどり都市開発本部統括部長補佐は「虎ノ門ヒルズが誕生したことで、クリエーティブな人やイノベーターが集まるようになり、ワークスタイルが変わってきた」と指摘する。当初は、いすやベンチを置きすぎたと懸念していたが、今では不足している状態。2階のオープンスペース「オーバル広場」の芝生の上で寝転がってパソコンをたたく風景も珍しくはない。

  森タワーから始まる一連のプロジェクトが完成すれば、ビジネスタワーにはイノベーションセンターが開設され、大企業とベンチャーの交流が始まる。ステーションタワーにも新たなビジネスやイノベーションを起こす文化交流拠点を設ける。   都市間競争での東京の弱みは文化・交流や交通アクセスといわれており、文化・交流の活性化は東京の磁力向上をもたらす。   2008年から世界の都市総合ランキングを調査・発表している森記念財団都市戦略研究所の竹中平蔵所長は「訪日外国人誘致で不可欠なのが都市力向上。ビジネス環境だけでなく、芸術などエンターテインメントも重要だ」と指摘する。万年4位だった東京が今年初めて3位に浮上したが、押し上げ要因の一つが文化・交流のスコアアップだ。    

フジサンケイビジネスアイ

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