send 日産ブランド覆う排ガス規制 韓国環境省、主張一切認めず刑事告発
2016年6月8日 水曜日

韓国環境省は7日、日産自動車のディーゼルエンジンを搭載したスポーツ用多目的車(SUV)「キャシュカイ」が、排ガス規制を不正に逃れていたとして、韓国日産と同社の日本人社長を排出許容基準違反などの疑いでソウル中央地検に刑事告発した。
環境省はまた、韓国日産に対し、課徴金3億4000万ウォン(約3100万円)を科した。さらにキャシュカイの販売停止とともに、昨年11月から5月までに韓国国内で販売済みの824台についてリコール(回収・無償修理)を命じた。
同省は、キャシュカイに搭載された窒素酸化物(NOx)の低減装置に、エンジンの吸気温度が35度を超えると停止するよう不正な設定が行われていたと主張。これに対し、韓国日産は「規制を順守しており、不法な装置は使っていない」などと全面的に反論している。

キャシュカイをめぐっては、韓国の購入者ら8人が5月31日、韓国日産と日産自動車などを相手取り、購入代金の返還を求める訴訟をソウル中央地裁に起こした。(ソウル 名村隆寛)