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send 日産、自動運転で「一気通貫」 異業種提携を加速 仏大手と配車サービス開発合意

2017年3月1日 水曜日

走行中の日産のミニバン「セレナ」。一部モデルには高速道路の同一車線で自動運転する技術を採用(ブルームバーグ)

日産自動車が、自動運転技術の強化に向け提携戦略を活発化している。28日には、欧州の公共交通サービス大手トランスデブ(フランス)と、運転手がいない「完全自動運転車」を活用した配車サービスを共同開発することで合意したと発表した。日産は足りない知見を異業種との提携により補完。自動運転車の開発から配車サービスまでを“一気通貫”で提供できる体制を整え、競争を優位に進める考えだ。

今回の共同開発は、日産と資本業務提携関係にあるフランス自動車大手のルノーとともに行う。第1段階として、ルノーの電気自動車(EV)を使ったパリでの自動運転の実証実験や運行管理の検証を行い、知見を蓄積。最終的には自動運転車を利用者が乗車予約したり運行側が遠隔監視できたりするシステムの開発につなげるという。 日産が自動運転で異業種との連携を急ぐのは、それぞれが得意とする知見を持ち寄ることで開発期間の短縮やコスト削減につなげ、熾烈(しれつ)な自動運転の開発競争をリードしたい思惑がある。 とりわけ自動運転の技術開発で鍵を握るソフトウエアでは、自前主義にこだわらず提携戦略を加速する。米航空宇宙局(NASA)とは完全自動運転車の事故を遠隔操作で防ぐ技術の開発に取り組む。NASAが持つ無人で走る惑星探査車の技術を応用する。

ソフトに強いIT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)とは、同社のシステム構築力に期待して、無人運転の車両やシステム開発で提携。またインターネット経由で集めた走行データは自動運転技術にも活用できるため、ネットに接続して多様なサービスを提供する「コネクテッドカー(つながる車)」でも提携を進める。

日産・ルノー連合は2020年までに10車種以上に自動運転技術を搭載する計画。日産のカルロス・ゴーン社長は4月に社長を退き会長として、グループ経営全体の束ね役を担うが、引き続き自動運転の開発競争の勝ち残りを目指し、提携や買収戦略の立案に知恵を絞ることになりそうだ。(今井裕治) ■自動運転をめぐる日産の主な提携 2015年1月 米航空宇宙局(NASA)と自動運転開発でのパートナーシップ締結 16年2月 画像処理ソフトなどを開発するイスラエルのモービルアイと技術協力 9月 仏ソフトウエア開発会社シルフェオの買収を発表 同  米IT大手マイクロソフトと「コネクテッドカー(つながる車)」分野で提携拡大 17年1月 IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)と無人運転の車両・システム開発で提携 2月 欧州最大の公共交通機関を手掛ける仏トランスデブと無人運転車システムの共同開発で合意  

フジサンケイビジネスアイ

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