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send 日本の電子部品、海外スマホ供給で明暗 サムスンやソニー向けは苦戦

2014年11月7日 金曜日

bsc1411070500005-p1 電子部品大手7社の2014年4~9月期連結決算   好調なスマートフォンの販売などを背景に、電子部品各社の業績が好調だ。6日に出そろった大手7社の2014年9月中間連結決算は全社が増収を確保し、最終増益となった。9月に発売された米アップルの「iPhone(アイフォーン)6」シリーズや台頭する中国の新興メーカーのスマホに供給する部品が伸び、収益を押し上げた。ただ、大手以外を含めると、韓国のサムスン電子やソニーのスマホ向けの供給が多い部品メーカーは業績が伸び悩むなど明暗が分かれ、特定の完成品メーカーに依存するリスクが改めて浮き彫りになった格好だ。   小米がサムスン猛追 「通信分野で中国メーカー向けの売り上げがほぼ倍増した」。村田製作所の村田恒夫社長は10月31日、中間連結決算の発表会見でこう述べ、最終利益が前年同期比43.8%増の685億円となった要因の一つとして、中国の新興メーカーへの食い込みに成功したことを挙げた。   同社はアイフォーン向けに積層セラミックコンデンサーを供給しているが、中国メーカー向けも中間期の業績拡大に貢献した。中国ではサービスが始まった高速通信規格「LTE」に対応するスマホが売れ、コンデンサーなどの需要が伸びている。   世界のスマホ市場では潮流の変化が起きている。米調査会社IDCによると、14年7~9月期のスマホ出荷台数のシェアで中国の小米科技(シャオミ)が初めて3位に浮上し、首位のサムスンが前年同期の32.5%から23.8%にまでダウンした。   「中国のアップル」と呼ばれるシャオミは、中国市場で低価格スマホを武器に販売を伸ばす一方、サムスンは現地メーカーに押されてシェアを落としている。シャオミは中国以外の新興国への進出も計画し、さらなるシェア拡大が予想される。   そうした中、日本の電子部品各社は1年以上前から中国メーカーに部品を供給する準備を進めてきた。「LTEサービスの開始時期が見えた段階から中国メーカーの生産の動きが活発化してきた」(電子部品メーカー幹部)。こうした動きをキャッチして営業攻勢を強めた結果が各社の好業績に表れたようだ。   車載事業を強化 中国向けの供給は今後も拡大が見込め、TDKと村田製作所、日東電工、アルプス電気、ロームの5社は15年3月期の連結業績予想を上方修正した。TDKの上釜健宏社長は「10~12月期から中国メーカーの需要は旺盛で、全体的に受注は拡大する」と話す。京セラの山口悟郎社長も「中国メーカー向けの部品売上高は通期で前期比3倍に増えそう」と表情は明るい。   一方、大手以外では、スマホ向けのリチウムイオン電池を製造する日立マクセルはサムスンへの依存度が高く、業績の下方修正と10%の人員削減を余儀なくされた。中国メーカーの台頭を読み切れず、変化に対応できなかった。   液晶パネル製造のジャパンディスプレイも15年3月期連結の最終損益が100億円の赤字になるとの見通しを発表。アイフォーン向けの液晶パネルの生産が遅れ、サムスンやソニー向けの出荷減も響いた。また中国メーカー向けの高精細パネルが想定より受注が伸びなかった。   もっともスマホは先進国の消費者に行き渡り、需要の伸びは鈍化している。このため、電子部品メーカーは自動運転などで伸びが期待される車載向けの強化に動いている。   日本電産は20年に車載事業の売上高を現在の約9倍の1兆円にする目標を掲げる。一歩、二歩先を読んで素早く動くのが日本の電子部品メーカーの強さだ。(黄金崎元)

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