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send 日本の鉄、再浮上への基点期す 「NIPPON STEEL」始動

2019年4月1日 月曜日

八幡製鉄所の軌条工場=北九州市

■業界再編さらに加速も

新日鉄住金が1日付で「日本製鉄(にっぽんせいてつ)」に社名変更し、生まれ変わった。英字表記は「NIPPON STEEL(ニッポン スチール)」。日本発祥の製鉄会社として国内外で存在感を高める狙いだ。1世紀余りを生き抜いたものづくりのDNA。かつての世界トップの鉄鋼メーカーが名実ともに日本を代表して首位奪還を目指す。グローバル化が加速する中、業界の巨人は転換点を迎えている。   1世紀余のDNA 「高速鉄道用のレールもあれば、重い荷物を積んだ貨物鉄道向けもある。品質に失敗は許されない」。八幡製鉄所(北九州市)軌条工場。世界最長の150メートルのレールを造れる圧延機を前に、形鋼部の村松恭行主幹は言う。国内シェアの約8割を握る鉄道レールを年50万~60万トン生産し、うち約40万トンを輸出する。 世界文化遺産の官営八幡製鉄所は1901年に操業を開始。明治政府が開設した主な目的はレールの国産化で、ものづくりの伝統が今も息づく。 その後、日本製鉄(にほんせいてつ)や、源流に当たる八幡製鉄などに姿を変えた。日本製鉄の橋本英二新社長(3月末まで副社長)も中学校の修学旅行で八幡製鉄所を訪れた。 日本製鉄は包摂的な商号とされる。海外展開の積極化に加え、1月に完全子会社にした日新製鋼(4月1日付で日鉄日新製鋼)、3月下旬に子会社化する山陽特殊製鋼などグループ拡大が背景にある。  

会社存続への危機感

新日鉄住金は新日本製鉄と住友金属工業が合併して生まれた。住友グループの有力企業だった住金の名前が消えることに感傷的な意見もあるが、「会社の存続が一番大事。『住友』とか言っていられない」と中堅幹部。 知名度不足の危機感も込められている。「しんにってつじゅうきん」と間違えられることは「鉄は国家なり」と称された高度経済成長期には考えられなかった。就活生の就職希望企業で200位圏外というデータもある。将来を担う人材の確保に支障を来しかねない。 日本製鉄が2022年に国内3位の神戸製鋼所を取り込み、27年に2位のJFEホールディングスと経営統合へ-。ある業界関係者は私見を披露する。川崎製鉄とNKKが統合してJFEが誕生したのが02年、新日鉄住金の発足が12年。10年ごとに起きた再編を踏襲し、今後はそのスピードが倍になるとの見立てだ。 国内市場寡占化の点で今の法規制では実現は難しいが、「日本」を冠する社名が業界再編の号砲となるかもしれない。

フジサンケイビジネスアイ

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