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send 大手4社「定義変更ビール」で復権狙う 製法緩和で多様化、新商品出そろう

2018年3月14日 水曜日

グラスにビールを注ぐバーテンダー。ビール大手は個性派商品を相次いで発売する(ブルームバーグ)  

4月1日の改正酒税法施行によるビールの定義変更を踏まえた大手ビール4社の新商品が13日、出そろった。各社とも規制緩和でビール製造に使用できるようになった果実や香草などの副原料が入った個性的なラインアップを準備。値上げや嗜好(しこう)の多様化などの影響でビール離れが進む中、若年層の支持拡大も視野にビール復権を狙う。

 副原料の範囲拡大 「レモンを使うとビールではないので『レモンビア』と言いたくても言えなかったが、正々堂々と言えるようになる」 同日、東京都内で開かれたキリンビールの定義変更ビールの新商品発表会で、田山智広マーケティング部長は定義変更の意義についてこう強調した。 ビールの定義変更は、2017年度の税制改正でビール類の税率一本化に伴って決まった。酒税法上のビールは現在、麦芽使用比率が「67%以上」で、使える副原料も麦、コメ、トウモロコシ、バレイショなどと制約がある。 酒税法の改正で18年度からはビールの定義が拡大され、麦芽使用比率が「50%以上」に引き下げられるとともに、副原料も範囲が広がる。使用できるのは(1)果実(2)香草の種のコリアンダーシード(3)コショウやサンショウなどの香辛料(4)カモミールやバジルなどハーブ(5)野菜(6)そば・ごま(7)蜂蜜や黒蜜など含糖質物・食塩・みそ(8)花(9)茶・コーヒー・ココア(10)カキ・昆布・ワカメ・かつお節-の10種類で、副原料の合計は麦芽の重量の5%までとなる。

輸入ビールなどにはオレンジピールなどで香りをつけた商品や麦芽比率50~67%の商品があるが、現行では税率がビールと同じにもかかわらず「発泡酒」と表示しなければならない。定義変更に伴い、これらはビールとして表示可能になる。日本の各社も開発の幅が広がり、新商品を順次投入する方針だ。

 ハーブや果皮使用 キリンは、クラフトビールの「グランドキリン」シリーズで、レモンピールを使用した「ひこうき雲と私 レモン篇(へん)」(4月17日発売)、オレンジピールとコリアンダーシードを使用した「雨のち太陽、ベルジャンの白」(6月5日発売)を限定発売。これらの定義変更ビールに合う料理も提案する。 1月にいち早く定義変更ビール「アサヒ グランマイルド」(4月17日発売)を発表したのはアサヒビール。アルコール度数が7%と高めだが、ハーブの一種のレモングラスを使用することで、高アルコール飲料特有のもっさりとした穀物香やアルコール臭を抑制する。平野伸一社長は「各社の新商品が消費者の注目を集めれば、ビール市場の活性化につながる」と期待を込める。 一方、サントリービールは様子見ムードだ。「海の向こうのビアレシピ」シリーズで、「オレンジピールのさわやかビール」と「芳醇(ほうじゅん)カシスのまろやかビール」を4月10日に限定発売。オレンジピールとコリアンダーシードを使用した「TOKYO CRAFT(東京クラフト)〈ベルジャンホワイトスタイル〉」も5月29日に限定発売する。

他の3社とは違い、「にがみ」をアピールするサッポロビール。4月24日に「Innovative Brewer ビアチェッロ」を限定販売する。グレープフルーツとオレンジのピールを使い、「果皮を浸漬させたジューシービターな新しいビアジャンル」とアピールしている。(桑原雄尚)

 ■ビール大手4社の定義変更ビール ≪アサヒ≫ ・アサヒ グランマイルド(4月17日) ≪キリン≫ ・グランドキリン ひこうき雲と私 レモン篇(4月17日) ・グランドキリン 雨のち太陽、ベルジャンの白(6月5日) ・SOUR Citrus(4月26日) ≪サントリー≫ ・海の向こうのビアレシピ〈オレンジピールのさわやかビール〉(4月10日) ・海の向こうのビアレシピ〈芳醇カシスのまろやかビール〉(4月10日) ・TOKYO CRAFT(東京クラフト)〈ベルジャンホワイトスタイル〉(5月29日) ≪サッポロ≫ ・Innovative Brewer ビアチェッロ(4月24日) ※カッコ内は発売日

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