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send “再就職難民”ビジネス拡大 即戦力としてシニアに期待、起業支援も

2014年10月10日 金曜日

bsd1410100500004-p1 シニア層の支援・活用事例    “再就職難民”となった60歳以上の高齢者(シニア層)を支援するビジネスが広がりをみせている。働く意欲のある高齢者が年々増え続けるのに対し、ハローワークなどの公的機関が行っている求人活動が追いついていないからだ。高齢者を即戦力として期待する企業とマッチングしたり、起業を支援したりするサービスにニーズが高まっている。「生きがい」や「社会参加」を求める高齢者に応えるビジネスモデルが成功の鍵を握る。   ミスマッチ改善へ    ソーシャルメディアの構築・運営支援サービスなどを手がけるガイアックスは、子会社を通じて、主に65歳以上のホワイトカラー出身の再就職希望者を対象にしたマッチング(お見合い)サイト「シニアモード」を4月に立ち上げた。    希望者は個人情報や職務経歴、資格などをサイトから入力し、企業は依頼したい仕事内容を登録。企業の要請があれば希望者との面談を設定し、勤務時間などの条件面を話し合う。現在、100人以上、約30社が登録しており、早ければ年内にも本格展開する。    文具店を経営する小山ワールド(川崎市中原区)はこのほど、デザイン制作部門を立ち上げた。採用したのはデザイナー経験者ではなく、中小企業の社長経験者だ。同社の佐藤新社長は「新規事業には、マネジメントの面での実務経験者が最適と考えた」と説明する。採用された今村康彦さんは「ビジネスで培った経験が若い人の役に立てられれば」と話す。    今村さんのように、“相思相愛”で再就職できるケースは珍しい。高齢者が求める就労や給料などの条件が、企業の要望と合致しないことが多いからだ。    ホワイトカラー出身者は、多様なビジネス経験やパソコンなどの事務処理能力を持ち、人脈も広い。しかし、ハローワークなどでは、配送、警備員、集合住宅の管理など、単純労働の求人が多い。総務省によると、2012年の高齢者の就業者数は前年比24万人増の595万人で過去最多となった。増え続ける再就職希望者と企業とのミスマッチは拡大している。ガイアックスの上田祐司社長は「元気なシニアは働きたいけど、働ける場所がない。シニア層の雇用のミスマッチが少しでも改善できたら」と意気込む。    ガイアックスでも、60歳以上の実務経験者を経理担当として雇用している。一定水準のビジネススキルを持っており、「即戦力として活用できるのがメリット」(上田社長)だ。    若年者の場合、短期間で辞めてしまうこともあるが、雇用条件に納得して入社した高齢者なら安心して仕事を任せられるという。   セミナーや拠点提供    一方、これまでの経験を生かして起業を希望する高齢者を支援する動きも活発だ。銀座セカンドライフ(東京都中央区)は、事業報告書の書き方や補助金の活用などに関するセミナーを開催するほか、都内2カ所と横浜市にレンタルオフィスを構え、希望者に活動拠点を提供。10月には東京都新宿区にレンタルオフィスを新設する。    また、西武信用金庫(同中野区)とも連携し、起業への心構えなどをテーマにしたセミナーやビジネスプランコンテストなどを開き、高齢者のニーズに応えている。    銀座セカンドライフの片桐実央社長は「ビジネスマンとして培った経験や人脈を埋もれたままにしておくのはもったいない」と話す。高齢化と同時に進む少子化で人手不足が深刻化する中、企業の人材確保の悩みを解決するのに一役買いそうだ。(松村信仁)

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