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send “体操ニッポン”復活に奮い立つフィットネス市場 「利用者増えるかも」

2016年8月10日 水曜日

  bsd1608100500006-p1   リオデジャネイロ五輪第4日の8日(日本時間9日)、体操の男子団体総合はエース内村航平選手を擁する日本が、2004年アテネ以来3大会ぶり7度目の金メダルに輝いた。内村選手はじめメンバー5人のうち4人が、フットネスクラブ最大手のコナミスポーツクラブに所属する。活躍を受けて同日、同社の親会社の株価が急騰した。フィットネスクラブ市場は近年、高齢者需要の増加などで拡大傾向。“体操ニッポン”の復活に業界各社の収益増に向けた期待が高まる。   bsd1608100500006-p2   コナミの株価上昇   9日早朝、コナミスポーツクラブの本店(東京都品川区)には、赤いポロシャツ姿の約80人が集まり、スティックバルーンを手に日本チームを応援した。序盤で所属する山室光史選手があん馬から落下すると「あー」とため息。その後、難易度の高い技が決まるたび「よし」の掛け声が上がり、「金」が確定すると、盛大な拍手が上がった。   同日の東京株式市場では、コナミスポーツクラブを傘下に置くコナミホールディングスの株価が上昇。金メダル獲得で市場の注目度が高まり、一時、前日終値比5.0%高の3905円をつけた。市場関係者は、「好感度が上がってスポーツクラブの利用者が増えるのではないか」と期待した。  

フィットネスクラブ市場は、若年層スポーツ離れなどにより長く低迷が続いたが、近年は健康志向が高まる団塊の世代の会員が増加。ダイエット専門や女性限定などを売りにする新興事業者の成長に加え、大手各社も子供や高齢者をターゲットにしたサービスのほか、小型店の導入などの工夫により、会員数の維持・増加を目指している。

  高齢者向け事業拡充   また、今後、大きな需要増が期待できるのが、超高齢化社会を見据えた介護予防などの事業だ。大手の一角、セントラルスポーツは、高齢者施設向けプログラムを拡充。インストラクターが有料老人ホームやデイサービス拠点に出張し、さまざまなレベルの人が参加できる各種健康体操を指導する。介護予防事業部の石渡洋文・シニアマネージャーは「売り上げは伸びているし、さらに事業を推進していきたい」と話す。   コナミは地域支援事業である地方自治体向け介護予防プログラムに力を入れる。長年のスポーツクラブ運営で培った知見を生かしたプログラムを提案するなどし、契約自治体は数十にのぼるとみられ、増加傾向をたどっているという。  

セントラルは自治体向けに認知症予防のプログラムを提供する。認知症の中で最も多いアルツハイマー型は有酸素運動が効果的な点を考慮。ウオーキングを中心にプログラムを構築し、「高齢者だけで取り組める仕掛けをつくっていく」(石渡シニアマネージャー)方針。すでに70の自治体が採用している。今後は40~50歳代に向けて有酸素運動の必要性を積極的にアピールしていく。

  経済産業省の調査によると、フィットネスクラブ市場は2013年度に3000億円の大台に乗った。15年度の市場規模は3168億円と順調に増加。高齢者向けを中心としたサービスやプログラムの多様化ととともに、2020年の東京五輪に向けた体操選手らの一層の活躍が、成長を加速させそうだ。

フジサンケイビジネスアイ

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