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send 企業想定を超えたラグビー特需 キヤノン、ドコモ、大正製薬…ブーム持続を期待

2019年11月6日 水曜日

東芝の車谷暢昭会長(左)に日本代表のユニホームを贈るリーチ・マイケル主将=東京都港区   2日に閉幕したラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は、日本代表が初の8強入りを実現し、日本国内にラグビー人気を巻き起こしたが、W杯や日本代表を応援してきた民間企業からは予想以上の盛り上がりに驚きの声が上がっている。企業側としても、このブームを今後の事業に生かしていきたい考えだ。 自由視点映像が好評 W杯スポンサーのキヤノンは、大会期間中、「自由視点映像生成システム」の実証実験を行った。横浜国際総合競技場の2階席の柱上部にスタジアムを囲むように125台の高解像度カメラを設置し、選手の動きをあらゆる角度から撮影。撮影データは会場そばに駐車するトラック内の大型コンピューター2台で画像処理され、試合終了後の1時間以内に、選手の真横といった既存のテレビカメラでは撮影することができない視点からの動画がメディア側へ提供された。 自由視点映像の動画は大会の公式ツイッターなどでも紹介され、同社の特設サイトには国内外から約27万件のアクセスがあった。イメージソリューション事業本部上席の伊達厚氏は「スタジアムの規模で一定の画質レベルを実現できているのはキヤノンだけ。他の競技団体からも利用の問い合わせがうれしいほど来ている」と語る。 NTTドコモは、第5世代(5G)移動通信システムを活用し、手元の対応スマートフォンで複数視点で試合を見ることができる観戦サービスを、スタジアムやパブリックビューイング会場で提供。「他のスポーツ観戦でも利用したい」といった引き合いがあるという。 ビール販売10倍も 同じくスポンサーのオランダのビール「ハイネケン」は、国内で製造・販売するキリンビールによると、9月の販売量が前年同月比で3.4倍と急増。横浜国際総合競技場そばの英国風パブ「ハブ」新横浜店では、試合開催時のハイネケンなどのビール販売量が通常の10倍にも上った。 日本代表を2001年からサポートしている大正製薬も、栄養ドリンク「リポビタンD」が、日本代表の勝利とともに販売増に。新規の購入者が増えており、W杯限定パックも完売した。同社は、4年前のイングランド大会と同様、日本代表の選手とスタッフに報奨金を支払うことも前向きに検討しているという。 三菱地所は、スポンサーとして大会を盛り上げようと、東京・丸の内の丸ビル内に全48試合のパブリックビューイング会場を設けたが、日本代表戦と決勝トーナメントの試合ではベンチで観戦できる整理券が早々に配布済みとなるなど想定外の大盛況となった。 同社の担当者は「日本代表以外の試合でもここまでファンが来るとは」と驚きの声を上げていた。(桑原雄尚)

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