就活お役立ちビジネスニュース

send 五輪向け新技術、次世代へのレガシーに パナ、トヨタら日本企業が開発注力

2017年8月28日 月曜日

パナソニックのグリーンエアコンのイメージ(同社提供)
 

世界が注目する2020年の東京五輪・パラリンピックを見据えて、日本企業が新技術の開発に力を入れている。国際市場に存在感をアピールすると同時に、大会の運営や選手らを支援し、次世代にレガシー(遺産)として残したい考えだ。

パナ「おもてなし」 パナソニックは「おもてなし」で技術革新を目指す。その一つが、暑い日本で快適に過ごしてもらう「グリーンエアコン」だ。水と空気を交ぜた100分の1ミリの細かなミストを、気流を使った「空気のカーテン」で包み込んだ空間に噴霧して涼しくする。一般的なミストと違い新聞や眼鏡もぬれないのが特徴で、化粧も崩れない。駅前広場や公園で活用する。 自律型ロボット「HOSPI(ホスピ)」は空港やホテルでロビー内を動き回ってドリンクを運んだり、使用済みの食器を下げたりしてくれる。あらかじめ記憶させた地図情報に基づき、高性能センサーで人や障害物をよけて進む。今後、部屋への案内やルームサービスをできるようにする。 障害者の移動を手助けするため、自動で車いすを追尾して荷物を運んでくれる「ロボット電動カート」の開発も進める。

スポーツ観戦の新たなスタイルに取り組むのはNTTだ。映像技術「Kirari!(キラリ)」は、競技場で撮影した選手の姿を離れた場所へリアルタイムに送り、立体的に再現。パブリックビューイングで大型画面ではなく、目の前で動いているように見える等身大の選手を応援できる。

NTTが持つ映像や音響、通信の技術を結集した。伝送した映像を透明なフィルムに投影し、浮かび上がらせる仕組み。独自の映像処理技術によって臨場感を高めた。柔道の組み手の実演では素早い手足の動きは滑らかに見え、客席の歓声もすぐそばから聞こえ、会場にいるかのようだった。プロジェクトを率いる南憲一主幹研究員は「伝統芸能やコンサートなどビジネスチャンスは多い」と強調する。 水素社会のモデル トヨタ自動車は、水素を燃料に水しか排出しない燃料電池の車やバスが会場周辺などを走る青写真を描く。組織委員会は大会を水素社会のモデルにする目標を掲げており、交通分野で貢献する。

トヨタは燃料電池バスを東京都に2台納入しており、バス会社も含め約100台に増やす。燃料電池車は公式車への提供を想定。世界初の一般向け燃料電池車「MIRAI(ミライ)」を発売したが十分に普及しておらず、観客や大会関係者に広く体感してもらう。

自動運転技術も披露する予定で、伊藤正章オリンピック・パラリンピック部長は「豊かな乗り物社会をしっかり提案する。未来の一端を見ていただけるようにしたい」と話す。 五輪は新技術をアピールする良いチャンスだが、その後に広まるとは限らない。五輪の効果を研究する三菱総合研究所の仲伏達也プラチナ社会センター長は「社会に浸透させ、市場をつくるところまでを意識する必要がある」と指摘する。

フジサンケイビジネスアイ

就職コンサルナビ

イノベーションズアイ