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send 中国、外貨準備3兆ドル割れへ 元安ドル売り+海外に資本逃避

2016年12月26日 月曜日

mcb1612260500010-p2   世界一を誇る中国の「外貨準備高」が年内にも大台の3兆ドル(約350兆円)を割り込む見通しとなった。中国人民銀行(中央銀行)によると11月末の外貨準備高は前月比691億ドル減の3兆515億ドルで、2011年3月以来、5年8カ月ぶりの低い水準だった。人民元安が続く中、為替相場の安定を求めて人民銀行が元買いドル売りの介入を繰り返す一方、中国経済減速への懸念から企業家らの間で海外への“資本逃避”も急増。外貨準備の取り崩し傾向は歯止めがかからないのが実情だ。   mcb1612260500010-p1   負のスパイラル強く   12月末の外貨準備高は人民銀行が年明け早々に公表するが、3兆ドル台を割る事態となれば、中国経済の先行き不透明感を強く印象づけそうだ。   中国の外貨準備高は、06年にそれまで世界一だった日本を抜き、11年には3兆ドルを突破。だが14年6月にピークの3兆9932億ドルを記録した後、4兆ドル直前で失速。2年半足らずで25%近くも減った。   前年割れが続く輸出の不振や、外国企業の対中直接投資の減速で外貨獲得力が弱まったことも背景にある。  

さらに12月の米連邦準備制度理事会(FRB)の1年ぶりの利上げを受け、中国からの資本逃避が加速している。元安圧力はさらに拡大し、人民銀行の介入を招く“負のスパイラル”が日に日に強まっている。

  人民銀行や国有商業銀行は外貨流出を食い止めようと、国外への資金持ち出しに関する制限をこぞって強化している。中国で爆発的に普及している「銀聯カード」に海外での使用額に上限を厳しく定めたり、海外在住の家族への送金も大幅に規制したりしている。   外資企業を締め付け   日本企業を含む外資企業に対しては、「中国で得た元建ての利益をドルや円に替えて海外に送金する作業がほぼストップさせられて配当もままならない」(大手商社の幹部)という。元資金は中国内で再投資に回すか、従業員の元建て給与など経費に充てるしかないが、「それだけでは企業の株主や投資家にとって中国市場への進出は何の意味もなくなる」(証券アナリスト)と頭を抱えている。(上海 河崎真澄) ◇ 【用語解説】外貨準備高   国家や中央銀行が輸入代金の決済や対外債務の返済のほか、自国通貨の為替レート急変動を防ぐため、ドルや円、ユーロなど国際的に信用のある外貨を積み上げておく資金の残高。「国民経済の貯金」とも呼ばれる。中国は国有企業や民間企業、個人などから外貨を吸い上げて一元管理する仕組み。日本は11月末に1兆2193億ドルで世界2位の規模だ。

フジサンケイビジネスアイ

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