就活お役立ちビジネスニュース

send ユーチューバーと連携、企業の関心高まる 低コストで独自表現

2014年5月7日 水曜日

bsd1405050500007-p1    視聴者をひきつける質の高い映像を創り出し、人気を誇る動画配信者「トップユーチューバー」と企業がタッグを組み、作品を通して販売促進につなげる動きが活発化してきた。トップユーチューバーが、テレビCMとは違う独自の表現手法で商品の使用感や楽しみ方などを伝えることで商品やサービスがヒットする現象も発生。映像制作も低コストで対応可能なため、大企業だけでなく中小企業もタッグに関心を寄せる。    人気作者へ依頼  ある青年が布団の中で、新年に縁起の良い夢を見ようと、富士山や鷹などを想像しながら眠るものの、なぜか旅行の「初夢フェア」の夢をみてしまう。    こんなシュールなアニメが動画投稿サイト「ユーチューブ」で人気を集めた。作者は、動画制作で人気のABTVnetwork氏。依頼したのは、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)だ。    同氏の動画は特に20歳以下の若年層に人気で、HISはこれからの利用者層に向けて効果的にアピールできると判断した。動画視聴が売り上げにどれだけつながったかという実数は非公表だが、反響の大きさを受けて同氏とのコラボを今後、半年程度継続する予定という。    この人気をみて求人情報サイト「FromA navi」を運営するリクルートジョブズも同氏ら複数のユーチューバーを起用した動画の配信を始めた。    同氏も「自主的に制作するだけでなく、プロデュースの仕事も引き受けるなどビジネスとして軌道に乗ってきており、収入も安定している」と話す。    クリエーターに仕事の紹介などを行うクリーク・アンド・リバー社は、トップユーチューバーを育て、クライアントに売り込む事業を強化している。執行役員の石丸修氏は「不特定多数に向けたテレビCMと比べトップユーチューバーの作品を見る属性はある程度絞られる。しかも動画制作費が1本10万円程度から対応可能なので、何千回、何万回の再生になれば相当な販売促進につながる」と分析。「大企業はもとより中堅・中小企業に活用してほしい」と訴える。    640億円市場に  インターネット広告代理店事業を手がけるオプト(東京都千代田区)は、スポーツや料理などのハウツーに絞った動画を制作・配信し、閲覧者がそのやり方などを学べるサービス「ビエボ!(beable!)」を昨年11月に開始した。    未来のトップユーチューバーから送られてくる動画をオプト社員が審査。評価された提供者には約2~3分の作品1本あたり5000円程度が支払われる。例えば「野球の投手経験者が投球フォームや手の動きをパーツごとに動画で提供。好評ならばシリーズ化して数万円単位での収入になる可能性もある」(米谷昌登オンラインビデオ事業本部長)という。現時点での動画数は200本程度だが、年内に2000本体制に引き上げる考えだ。    調査会社シード・プランニングによると、国内インターネット動画広告市場は、2012年の40億円から5年後の17年には640億円に成長すると予測する。    とはいえ、日本でトップユーチューバーと企業が組む動きは始まったばかり。「海外と比べると、VFX(視覚効果)の活用など技術的な部分で遅れている面もある」(石丸氏)    こうした課題を克服しながら動画制作者は確かな収入源として、企業も比較的低コストで訴求したい層に向けて販促できるツールとして活用。ヒット商品が増えれば、タッグを組む動きも加速しそうだ。(那須慎一)

フジサンケイビジネスアイ

就職コンサルナビ

イノベーションズアイ