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ホンダ熊本製作所、震災から完全復旧 「国内唯一の二輪生産拠点、生産続ける」
2016年9月14日 水曜日

従業員約2500人に大きな被害はなかったが、天井から配管が落下するなど建屋や設備が損壊し、生産を休止せざるを得なかった。島原俊幸所長は「震度4、5級の余震が続き、立ち入ることも難しかった」と振り返る。
休止に伴って一部の従業員が鈴鹿製作所(三重県)などに派遣される中、残った従業員ががれきの撤去や在庫の整理に奮闘。5月6日には被害のなかった在庫部品の海外供給を再開し、発電機などの組み立ても震災から約1カ月後に始めた。 二輪車のラインも6月6日に少量生産から再開。原付きや大型車など徐々に車種を増やし、13日にエンジン部品の供給が滞っていたグループの八千代工業が軽トラックの生産を再開したことで完全復旧した。 ただ、震災の傷痕は大きい。2017年3月期の生産休止による販売減や、設備復旧など震災関連費用は計251億円に上る見込み。今年4月の二輪車に対する軽自動車税増税など逆風もあり、二輪車生産は年17万5000台と震災前より10%以上も落ち込む見込みだ。従業員約2500人に大きな被害はなかったが、天井から配管が落下するなど建屋や設備が損壊し、生産を休止せざるを得なかった。島原俊幸所長は「震度4、5級の余震が続き、立ち入ることも難しかった」と振り返る。
休止に伴って一部の従業員が鈴鹿製作所(三重県)などに派遣される中、残った従業員ががれきの撤去や在庫の整理に奮闘。5月6日には被害のなかった在庫部品の海外供給を再開し、発電機などの組み立ても震災から約1カ月後に始めた。 二輪車のラインも6月6日に少量生産から再開。原付きや大型車など徐々に車種を増やし、13日にエンジン部品の供給が滞っていたグループの八千代工業が軽トラックの生産を再開したことで完全復旧した。 ただ、震災の傷痕は大きい。2017年3月期の生産休止による販売減や、設備復旧など震災関連費用は計251億円に上る見込み。今年4月の二輪車に対する軽自動車税増税など逆風もあり、二輪車生産は年17万5000台と震災前より10%以上も落ち込む見込みだ。今後、一部ラインは2交代制から3交代制にし、挽回生産を目指す。余震は依然続くが、復旧工事で天井の配管などに耐震補強を施すなど安定生産に向けた整備を進めている。
為替相場の円高傾向などもあり、国内の生産拠点の競争環境は厳しいが、八郷社長は「製作所が稼働することが熊本を元気にする。国内唯一の二輪生産拠点として、生産を続ける」と語り、国内でのものづくりの維持へ、決意を示した。(会田聡) ■熊本製作所復旧の経緯 4月14日 熊本地震発生。生産を休止 5月 6日 在庫部品の海外輸出を開始 13日 発電機などの組み立て生産を再開 6月 6日 二輪車の少量生産を再開 13日 原付きの生産再開 8月22日 大型二輪車の生産再開 9月 5日 二輪車の全生産ライン再開 13日 生産委託の八千代工業が軽トラックの生産開始。完全復旧