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send ホテル「呉越同舟」で生き残り 西武HDと東急不動産、相互利用の会員制事業で提携

2018年4月18日 水曜日

西武グループが来年開業する「プリンスバケーションクラブ軽井沢浅間」の全景イメージ  

西武ホールディングスと東急不動産は17日、両社が手掛ける会員制ホテル事業で提携すると発表した。それぞれの会員が互いのホテルを利用できるようにするほか、東急不が西武の会員権販売を一部受託する。リゾート開発などでライバル関係にある両社だが、近年は富裕層をターゲットにした競争環境も厳しさを増しており、“呉越同舟”で生き残りを図る。

会員制ホテルは、東急不が既に全国約30施設の「東急ハーヴェストクラブ」を展開し、約2万5000人の会員数を誇る。西武は傘下のプリンスホテルを通じて会員制の「プリンスバケーションクラブ」約20施設の展開を目指す。軽井沢(長野県軽井沢町)や日光(栃木県日光市)、伊豆(静岡県)などに設ける計画。 提携の第1弾は、プリンスが2019年7月に2施設を開業予定の軽井沢エリア。東急不も同エリアに施設を展開するが、どちらかの会員権を持っていれば割引料金で施設を相互利用できる。加えて、東急不の会員は西武が運営するスキー場やゴルフ場でも割引特典が受けられる。 一方で東急不は、傘下の東急リゾートが自社の販売ネットワークを活用し、プリンス2施設の会員権販売を一部受託する。

本業の鉄道事業以外で新たな収益源を模索していた西武は昨年、富裕層向けに市場が拡大している会員制ホテル事業に参入したが、会員権の販売ルートをどう確保するかが課題だった。今回の提携により西武は会員権の販売強化と施設稼働率の上昇が見込める。東急不も既存会員に新たな利用可能施設を提供できるほか、販売受託による手数料収入も期待できる。

西武と東急不は現在、箱根や伊豆などでホテルなどが競合するライバル関係にあり、かつては東京急行電鉄まで含めたグループ同士でもリゾート開発をめぐって激しいつばぜり合いを演じた。ただ外資系ホテルなども含めた競争環境の激化に加え、人口減少による将来的な市場縮小も見据え、両社は“共存共栄”にかじを切った。

フジサンケイビジネスアイ

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