就活お役立ちビジネスニュース

send ナイキ 厚底シューズで快走 マラソン常識覆す、五輪見据え販売競争過熱

2019年11月25日 月曜日

「マラソングランドチャンピオンシップ」で、ナイキの厚底シューズを履いて力走する男子の中村匠吾選手(右端)ら=9月、東京・銀座

米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズがトップ選手は薄底というマラソンの常識を覆し、世界を席巻している。クッション性と軽さを両立させ、市民ランナーにも急速に浸透した。国内外のメーカーもアシックスが厚底シューズを発売するなど対抗し、来年の東京五輪を見据えて販売競争が過熱している。 優勝した富士通の中村匠吾選手は、クッション性の高さなどから「強度の高い練習をしても翌日の疲労が抑えられる」と効果を語る。MGCでも最後のスパート時に足に余力を残せたという。 ナイキは試作の厚底シューズでマラソン2時間切りを狙う企画を10月にウィーンで開催。男子世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)は非公認ながら1時間59分40秒で走り、シューズの力を見せつけた。 一般的に初心者はクッション性が高い厚底、上級者は軽さと反発性を重視して薄底を選ぶ。だが、2017年7月のヴェイパーフライシリーズの登場で状況は一変した。航空宇宙産業に使う特殊素材を採用してクッション性と軽さを備え、スプーン状のカーボンファイバープレートで反発力も確保した。 調査会社の矢野経済研究所は19年のランニングシューズの国内出荷額を前年比2.3%増の約873億円と予測し21年にかけて拡大するとみる。 他メーカーも商機を逃すまいと新商品を続々投入。アシックスは厚底の新商品「GLIDERIDE(グライドライド)」を9月に発売。着地時の足首の屈曲を抑えてエネルギー消費を軽減する。原野健一執行役員は「今までにない体験を提供する」と意気込む。 ニューバランスは歴代トップ選手のシューズ作りを担った三村仁司氏の工房と提携し、「HANZO(ハンゾー)」シリーズから薄底の上級者モデルを9月に発売した。ミズノも初心者向けの「ウエーブライダー」最新作を出した。フランスの「HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)」など新興の海外ブランドも販売を伸ばしている。 スポーツ量販店のスーパースポーツゼビオ東京御茶ノ水本店(東京)では、ナイキのランニングシューズ販売が前年比2~3割増と好調な一方、他メーカーの薄底シューズも人気だ。稲石幸司店長は「個人の目的やレベルに合ったシューズを提案したい」と話した。  

フジサンケイビジネスアイ

就職コンサルナビ

イノベーションズアイ