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send トヨタ部品供給網を直撃、生産計画の遅れ必至 ソニーなど半導体も影響

2016年4月18日 月曜日

  cpd1604180500002-p2   熊本県や大分県で続く一連の地震が、製造業のサプライチェーン(部品供給網)に大きな影響を与え始めた。トヨタ自動車は17日、18日から段階的に国内工場を停止すると発表した。グループの部品大手、アイシン精機の熊本市内にある生産拠点が復旧が遅れているためで、23日までに数万台の減産となる見通しだ。ソニーは画像処理を行う半導体を生産する熊本工場(菊陽町)の再開が遅れている。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けに供給するなど、同社の業績を牽引(けんいん)する事業だけに、長期化すれば打撃となりそうだ。   挽回計画に遅れ   アイシン精機の工場停止により、ドア部品やエンジン部品の供給が滞る。トヨタ本体の組み立て4工場では、19日から高岡、堤両工場(いずれも愛知県豊田市)を休止。20日には田原工場(同田原市)も稼働を止め、元町工場(豊田市)も少量生産ラインを除いて操業を停止する。   15、16日の生産を止めていたトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)は、23日まで休止を延長する。トヨタ車体なども生産調整を実施し、22、23両日はトヨタ、レクサス車両を組み立てる国内全30ラインのうち26ラインが止まる予定だ。  

25日以降の稼働は、代替製品の調達などを検討して20日をめどに判断する。

  トヨタは2月にもグループ会社の爆発事故の影響で、国内の組立工場の稼働を約1週間休止。約9万台の生産押し下げ効果があり、今夏をめどに生産計画を挽回する方針だった。だが、再び大規模な生産休止が決まり、計画の遅れは必至だ。   部品供給の支障により、ダイハツ工業も18~22日の大分(大分県中津市)、久留米(福岡県久留米市)両工場の生産休止を決めた。三菱自動車も18、19日の水島製作所(岡山県倉敷市)の稼働を一部止める方針で、影響は業界全体に広がってきた。   cpd1604180500002-p1   再稼働見通せず   熊本県とその周辺には、さまざまな電子機器に組み込まれて重要な役割を果たす半導体などの生産拠点が集積している。こうした工場の生産停止の影響も拡大しつつある。   ソニーは画像処理を行う半導体を生産する熊本工場(菊陽町)が14日夜に停止。16日には長崎(諫早市)と大分(大分市)の両工場でも一部のラインが停止した。17日午後には大分と長崎のラインが復旧したが、余震が続いた熊本に関しては点検が進まず、週明け18日も、少なくとも朝からの稼働再開は難しい情勢だ。  

点検が終わり次第、結果を精査して再稼働の可否を決める。画像センサーはスマートフォン向けに引き合いが強く、アップルをはじめ世界中のメーカーに供給している。

  三菱電機も、熊本県にある半導体工場(合志市)と液晶工場(菊池市)の稼働を停止。「生産再開のメドは立っていない」(同社)という。   半導体大手のルネサスエレクトロニクスは川尻工場(熊本市)の稼働を14日から停止。16日の地震で「被害の拡大が確認された」(同社)としており、再稼働が見通せない状況だ。   同工場では、自動車のエンジンなどを制御する半導体を生産する。東日本大震災の被災時には同種の製品をつくっていた茨城県の工場が被災し、自動車生産に大きな影響を与えた。   その教訓から同社は、工場の耐震化と在庫の積み増しを行ってきた。また、一部で生産が止まっても、他の生産拠点で早期に代替生産することが可能なようにネットワーク化を進めた。このため、工場の稼働停止が長引いても、比較的安定した供給ができる見通しだ。ただ、関連する他社の工場も被災しているとみられ、サプライチェーン全体が早期に復旧するかは不透明だ。

フジサンケイビジネスアイ

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