就活お役立ちビジネスニュース

send トヨタ、VWと競争本格化 営業益過去最高 欧州・新興国の攻略課題

2014年8月6日 水曜日

bsa1408060500001-p1    トヨタ自動車が5日発表した2014年4~6月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比4.4%増の6927億円となり、07年以来7年ぶりに過去最高を更新した。国内販売は4月の消費税増税に伴う駆け込み需要の反動で落ち込んだが、北米や欧州など海外販売が好調に推移。原価低減の取り組みや円安進行も増益に寄与。営業・最終利益では収益力が高いライバルの独フォルクスワーゲン(VW)を上回ったが、欧州や新興国の攻略で課題を残した。    売上高は2.2%増の6兆3906億円。最終利益は4.6%増の5877億円と4~6月期として過去最高を記録した。為替レートは前年同期から対ドルで3円、対ユーロで11円の円安に振れ、営業利益ベースで300億円の増益要因となった。    反動減も北米好調  連結ベースの世界販売は0.4%増の224万1000台。このうち北米はスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」などが好調で3.0%増の71万台、欧州は7.3%増の20万7000台と牽引(けんいん)した。    一方、増税の影響を受けた国内は3.8%減の50万6000台にとどまった。東京都内で記者会見した佐々木卓夫常務役員は「新型モデルの投入効果などで徐々に回復してきたが、底を打ったと判断するのはまだ早い」と述べ、市場動向を注視する考えを示した。    軽自動車の販売が好調だったダイハツ工業や日野自動車を含むグループ総販売台数は1.3%増の251万3000台だった。    15年3月期の連結業績予想は据え置いた。年間配当も引き続き未定(前期実績は165円)としている。    4~6月期の業績をVWと比較すると、売上高はVWの後塵(こうじん)を拝したものの、利益では大きく上回った。トヨタの業績が世界トップレベルであることを改めて示した。実際、本業の収益性が高いかどうかを示す売上高営業利益率は、6%が高水準とされる中、4~6月期は10.8%を達成。前期比で0.2ポイント上回った。    三つどもえの構図  トヨタは、11年3月に発生した東日本大震災で生産・販売が落ち込む事態に見舞われた。このため、その後は「短期の業績に一喜一憂しない」(豊田章男社長)方針のもと、1ドル=85円、年間生産台数750万台になっても利益が出る体質を地道に構築。1000万台近い生産が、好業績を続ける原動力となっている。    ただ1000万台レベルの生産を続けることはリスクも伴う。世界販売の3分の1を占める北米市場のみならず、政治リスクが常につきまとう中国、独勢の本拠地である欧州市場でもコンスタントに販売しないと維持できない生産規模だからだ。特に欧州市場では苦戦続きで、4~6月期は販売台数を伸ばしたとはいえ、売上高営業利益率はわずか1.7%しかない。    この構図はVWも同じで、同社はアジア販売の9割を担う中国に販売、利益とも依存。トヨタが得意な北米や東南アジアに足がかりを築きたいが、現状ではインドを含め足踏み状態が続く。    トヨタ幹部は「今後は米ゼネラルモーターズ(GM)も含めVW、トヨタの三つどもえの構図が当面続く」とするが、販売競争が激化する新興国では、ブランド力で欧州勢に分があるのも事実。市場に適した魅力ある車を効率的に投入できるかが、トヨタの浮沈の鍵を握るといえそうだ。(飯田耕司、田辺裕晶)

フジサンケイビジネスアイ

就職コンサルナビ

イノベーションズアイ