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send ディーゼル車、日本で普及拡大へ ボルボにトヨタも本格参入、HVに続くエコカーとして期待

2015年7月24日 金曜日

  bsa1507240500002-p1   力強い走りや燃料の安さが売りのクリーンディーゼルエンジン車の普及が加速している。国内販売は今年上期の時点で8万台を超え、昨年を上回った。中でも輸入車は10台に1台を占める。需要を取り込もうと、スウェーデンの自動車大手ボルボの日本法人は23日、主力5車種にディーゼルエンジン搭載モデルを設定し、販売を開始した。国内勢でもトヨタ自動車が6月に乗用車で8年ぶりにディーゼル車を復活。ハイブリッド車(HV)に続く“エコカー”として市民権を得ている。   bsa1507240500002-p2   燃費・走行性能向上   「ボルボの環境イメージを変えるターニングポイント。日本のボルボはディーゼルが販売の主力になる」   東京都内で開いた発表会でボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長はこう宣言した。   今回、ワゴン「V60」やスポーツ用多目的車(SUV)「XC60」など、国内販売の約9割を占める5車種にディーゼルエンジン車(349万~675万円)を設定。前年(約1万3300台)超えを計画している今年の年間販売のうち、下期は5割以上をディーゼル車が占めると予測している。  

 かつては大気汚染や騒音のイメージが強かったディーゼル車だが、近年、各社が投入しているのは、厳しい環境規制をクリアし、燃費や走行性能も向上したクリーンディーゼル車だ。

  ボルボが日本でディーゼル車を投入するのは32年ぶりで、新開発した排気量2000ccのディーゼルエンジンはデンソー製の燃料噴射システムを採用。高圧で10万分の1秒という緻密な燃料噴射を行うことで、有害物質の発生を抑制し、振動や騒音を低減、優れた動力性能を実現している。   燃費はV60のディーゼル車で軽油1リットル当たり20.2キロ、XC60で18.6キロ。一般的にディーゼル車は価格が高いが、ボルボは同等のガソリン車との価格差を25万円に抑えた。   自動車取得税と重量税が免税になるうえ、軽油はハイオクガソリンより30円程度安いことから、V60なら「年間1万キロ走行すれば3.3年で(価格差を)解消できる」計算だ。  

国内乗用車市場でディーゼル車は急速に販売を伸ばしている。クリーンディーゼル普及促進協議会によると、2011年に9072台だった販売台数は、14年には7万9565台、今年は上期(1~6月)で8万186台に急増した。

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  欧州勢が市場牽引   特に目立つのが輸入車だ。6月の輸入車販売に占めるディーゼル車の割合は過去最高の10.1%で、初めて2桁になった。   牽引(けんいん)しているのは、いち早くディーゼル車が普及した欧州市場で高い技術を培った欧州勢だ。   BMWは日本での販売の約3割をディーゼル車が占めており、イアン・ロバートソン上級副社長は「(BMWは)クリーンディーゼルではリーダー。この先、他社も同じ方向に進んでいくのではないか」と自信を見せる。   メルセデス・ベンツもSUVの約7割はディーゼル車で、年内に量販モデルのCクラスにディーゼル車を設定する計画だ。出遅れていたフォルクスワーゲン(VW)やアウディも日本投入の準備を進めている。  

 積極姿勢の背景には、今年4月のエコカー減税の厳格化もある。より厳しい燃費基準が求められるようになったことで、国内メーカーと違ってHVの少ない輸入車は減税対象が縮小した。ただ、ディーゼル車は取得税などの免税に加え、国の購入補助金もあるため、エコカーとしてアピールできるからだ。

  こうした中、日本勢でも、トヨタが一部改良して6月に発売したSUV「ランドクルーザープラド」に新開発のディーゼルエンジンを搭載。乗用車としては8年ぶりにディーゼル車を復活させた。同社は「ディーゼル車に以前乗っていた方などから根強い要望があった」と説明する。   一方、12年にSUV「CX-5」を投入し、ディーゼル市場の拡大を後押ししてきたマツダ。14年度は国内で販売した登録車のうち44%をディーゼル車が占めた。今年2月に発売した「CX-3」はディーゼル車のみという強気の設定だ。  

日本自動車工業会の池史彦会長(ホンダ会長)は23日の定例会見で、「黒煙や騒音が払拭された新技術が出ており、日本のお客さまもディーゼル車への理解と関心が高まっている。HVや電気自動車(EV)と並ぶ“環境対応”の答えの一つとして今後も発展していくのではないか」と述べた。

  HVやEVに力を入れているメーカーにとっては、国内の販売戦略上、ディーゼル車の投入が難しい側面もある。ディーゼル車についても各社の投入が相次いだことで、消費者からは価格や性能、装備などを見比べられるだけに、競争は一層激しくなりそうだ。(田村龍彦)

フジサンケイビジネスアイ

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