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send ダイエー、消える老舗の看板 大型店運営をイオンに引き継ぎ

2016年3月2日 水曜日

  bsd1603020500006-p1   経営再建中のスーパー大手のダイエーは1日、衣料や家具など幅広い商品を扱う大型店舗の運営から手を引き、親会社のイオンに引き継いだ。庶民の暮らしを長年支えてきた老舗の看板は順次消え、関東と関西に一部名を残すのみとなる。   売り場の声伝わらず   「売り場の声が東京の本社になかなか伝わらなかった」。札幌市郊外のイオン新さっぽろ店の関口義正店長は、ダイエーとして営業していた当時を振り返る。この店は昨年9月、イオン北海道の管轄下に再編された。   顧客ニーズが多様化し、流通各社は現場を知る店舗側が売り場づくりを主導する流れを強めている。だがダイエーは対応が遅れ、関口氏が「雪よけのフードが付いたコートでなければ売れない」と訴えても、本社は「流行と違う」と取り付く島もなかった。   従業員の確保も思うようにいかず、競合店と比べて接客でも課題を抱えていた。   1957年に中内功氏(故人)が創業したダイエーは「よい品をどんどん安く」を旗印に拡大路線を突き進んだ。80年には売上高が小売業で初の1兆円を突破し「流通革命」を体現したかに見えた。だがバブル崩壊で巨額の負債を抱え、2004年以降、産業再生機構や丸紅に支援を仰いだが、赤字体質から抜け出せずに迷走を続けた。  

ダイエーへの関与を徐々に深めていたイオンが完全子会社化を表明したのは14年9月。岡田元也社長は「元の姿をとどめないところまで改革する」と荒療治を決断した。

  ダイエーの見直しは段階的に行い、昨年9月に北海道、愛知県、九州から撤退した。さらに今回の再編で関東、関西の大型店をイオンに移し、東北で唯一のダイエーだった仙台店も3月8日に閉め、11日付でイオンに衣替えする。
関東と関西に残るダイエー運営の約180店は、生鮮食品や総菜を中心とするスーパーとして立て直しを目指す。将来的には新業態の「フードスタイルストア」などに切り替わり、ダイエーの看板はなくなる方向だ。   地域密着の仕入れに   「若者向けの服が増え、見てみようかなと思うようになった」。札幌市の大学生、中山季衣子さん(22)は2月24日、春物が並んだイオン新さっぽろ店を訪れた。看板はダイエーのオレンジからイオンの赤紫色に変わった。まだ店の雰囲気に慣れないが、買い物は便利になったと感じている。  

新さっぽろ店はレジや発注のシステム変更に伴う混乱を乗り切り、昨年11月以降、売上高や客数が前年比プラスに浮上した。本社管理の品ぞろえは全体の3割程度にとどめ、地域密着の仕入れにこだわっている。直営の鮮魚売り場で調理するにぎりずしなど、ダイエー時代からの強みも生かした。

  大型スーパーは、地域によっては飽和状態にある。衣料品や家具などの専門店の攻勢も激しい。業績不振が長期に及んだ旧ダイエー店舗が再び輝きを取り戻せるのか。「イオン」の手腕が問われる。

フジサンケイビジネスアイ

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