就活お役立ちビジネスニュース

send サントリー、外部社長起用の賭け 数年越しの意中の人…新浪氏にラブコール

2014年6月25日 水曜日

bsc1406250500006-p1    サントリーホールディングス(HD)の佐治信忠会長兼社長(68)は24日、ローソンの新浪剛史会長(55)を10月1日付で社長に招く人事を明らかにした。1899年の創業以来、創業家以外が経営トップに就くのは初めて。海外展開の加速へ向け、外部人材の登用が必要と判断した。佐治氏は代表権を持つ会長にとどまる。来月1日に開く取締役会で正式に決める。    数年越しの意中の人  「(サントリーの社是である)『やってみなはれ』はイノベーションの精神だ。世界中で新しい価値をつくっていきたい」 新浪氏は24日、民間委員を務める政府の産業競争力会議の会合後、記者団にサントリーHD社長就任に向けた意気込みをそう語った。 同日朝、東京都内で記者団の取材に応じた佐治氏は、「わがサントリーにふさわしい人物だ。タイミングをずっと待っていた」と、笑顔で数年越しの“ラブコール”を振り返った。ゴルフ仲間で、慶大の後輩でもある新浪氏は、かねての「意中の人」。昨年秋に2人で会って、正式に社長就任を要請したという。    新浪氏は三菱商事の食料部門出身で、ローソンに三菱商事が出資した段階から経営再建を担い、2002年に社長就任。海外出店の加速や野菜、医薬品の販売強化といった店舗展開の多角化で業績を急成長させた。    その手腕を佐治氏は「『やってみなはれ』的エネルギーがある」と高く評価。「ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)に出るなど国際的な人脈も豊富で、グローバル展開を目指すサントリーにぴったりだ」と期待を込める。今後は「新浪氏と二人三脚」(佐治氏)で世界展開を加速させる考えだ。    サントリーは5月に約1兆6000億円を投じて米蒸留酒大手ビームを買収、蒸留酒の世界シェア3位に躍り出た。2020年にはグループ売上高4兆円と13年比で倍増させることを目指している。    昨年には、中核の飲料・食品子会社、サントリー食品インターナショナルを東京証券取引所に上場させるなど、国際競争に乗り出すための環境整備を急いでいた。    ただ、サントリーは、赤字続きだったビール事業を参入から46年かけて収益の柱に育て上げるなど、短期的業績にとらわれない同族企業ならではの経営判断も強みだ。グループ内では、創業者の鳥井信治郎氏の曾孫で新浪氏より7歳若い鳥井信宏氏(48)が、11年からサントリー食品インターナショナルの社長を務めている。    佐治氏も「創業家で経営を続けられればベスト」と語るが、急速に国際化を進める中で「次の世代が育っていない」と今回の人事を断行。信宏氏は当面、昨年7月に株式上場を果たしたばかりの同社に専念しながら経営経験を積み重ね、次のトップ候補に上るとみられる。佐治氏は「(信宏氏に)うまく成長してもらいたい」と語る。次の経営トップ育成も新浪氏の大きな役割となりそうだ。(山沢義徳)    【プロフィル】新浪剛史 にいなみ・たけし 慶大卒。1981年三菱商事。ローソン社長を経て、2014年5月から会長。横浜市出身。

フジサンケイビジネスアイ

就職コンサルナビ

イノベーションズアイ