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send コンビニ再編、三菱商事の思惑 ローソンとミニストに統合観測 鍵握るのはあの流通大手

2016年10月24日 月曜日

  bsd1610240500005-p2   サークルKサンクスと9月に経営統合したファミリーマートが、国内店舗数で首位のセブン-イレブン・ジャパンに肉薄し、コンビニ業界はローソンを含めた上位3社による寡占が進んでいる。業界再編が最終局面を迎える中、関係者の間では「3位のローソンと4位のミニストップが経営統合するのでは」との観測が浮上している。ローソンの親会社で、業績が悪化した三菱商事が成長が見込めるコンビニ事業で攻勢をかけるとみられるためだ。   bsd1610240500005-p3   店舗数を拡大   「間違いなくうち(当社)に興味がある会社はあるだろう」。10月5日、東京都内で開かれた決算会見後に記者団に囲まれたミニストップの宮下直行社長は、さらなる業界再編の可能性を問われ、こう答えた。   ミニストップは各店舗に厨房(ちゅうぼう)を持ち、店内で飲食ができる「イートインスペース」があるのが特徴だ。コンビニとファストフード店の長所を兼ね備えたような店舗でファンも多い。宮下社長も「ポテトはマクドナルドよりもおいしい」と胸を張る。   だが、業績は厳しい。販管費などがかさみ、2016年8月中間連結決算の最終利益は前年同期比で半減の約7億円にとどまった。17年2月期も売上高は前期比6.8%減の1990億円、最終利益は79.3%減の2億円と、減収減益が見込まれている。   ミニストップは規模の拡大で出遅れた。8月末の店舗数は2242店と国内4位。首位のセブン(8月末1万9044店)、2位のファミリーマート(同1万8240店)には遠く及ばず、3位のローソン(同1万2606店)と比べてもその規模は5分の1以下と劣勢は明らかだ。  

店舗数は取引先との交渉力に影響し、調達力に直結する。そればかりか大手メーカーと組むプライベートブランド(PB、自主企画)商品の開発力をも左右しかねない。

  各社は集中して出店することで店舗間の距離を短くし、配送などの物流コストの削減につなげている。こうした事業戦略を進める上でも、店舗数という規模のメリットは大きい。   ユニー・ファミリーマートホールディングスの上田準二社長は「規模は質につながる」とし、店舗数の拡大がサークルKサンクスとの統合を決めた理由の一つだと説明する。   「1足す1を2ではなく、それ以上にしていきたい」。9月9日に千葉県白井市で中堅のスリーエフと資本業務提携し、共同店舗をオープンさせたローソンの竹増貞信社長は提携の狙いをこう強調した。   共同店舗はスリーエフの店舗を、通常のローソンの店舗に改装。ローソンの商品に加え、店内で焼く「やきとり」などスリーエフの人気商品も取りそろえたのが特徴だ。   ローソンは中国地方を地盤とするポプラとも資本業務提携し、11月にも同じような共同店舗を展開する。緩やかな提携を活用し、規模の拡大を目指す。   それでも、サークルKサンクスと経営統合したファミリーマートに店舗数で抜かれ、3位に後退したローソンの危機感は強い。とりわけローソンの親会社である三菱商事は、「流通業界は一段の成長余地がある」(首脳)とし、コンビニ事業で攻勢をかける構えだ。   今年6月には三菱商事出身の竹増氏がローソンの社長に就任。さらにローソンへの出資比率を約33%から50%超に引き上げ、子会社にすることを決めた。資源開発投資で損失を計上し16年3月期は巨額の最終赤字に転落したが、コンビニ事業への関与を強め収益力を高める。  

「規模が生きる部分はあるので、コンビニ店舗数の拡大を諦めたわけではない」。三菱商事の幹部はこう話す。規模を拡大するため、業界内では三菱商事が「さらなる再編を仕掛けるのでは」(大手コンビニ幹部)とささやかれる。

  イオンに注目   とくに注目されているのが、ミニストップを傘下に持ち、ローソンと同じく三菱商事が筆頭株主のイオンの動向だ。   三菱商事の幹部は表向き「ミニストップで具体的な動きはない」と語るが、その言葉をそのまま受け取る向きは少ない。   というのも、既にローソンとミニストップは一部サービスで提携し、親密な関係にあるからだ。イオンとローソンは12年6月、チケットなどを購入できるローソンのマルチメディア端末「Loppi(ロッピー)」をミニストップの全店舗に順次展開することで合意。ミニストップの店舗でもロッピーを使って、ローソンと同じようにコンサートや映画のチケットを購入できるようになった。   ローソンの玉塚元一会長兼最高経営責任者(CEO)は10月12日、都内で記者団からミニストップとの関係を聞かれると、「ロッピーが(ミニストップにも)入っているから仲良し。手をつないでデートに行き始めたばかり」と、再編に向け含みを持たせた。   イオンにとってミニストップは「他社に比べ(規模で)見劣りするが、グループにとって重要」(首脳)な存在だ。だが、規模で圧倒的に不利な立場にあるミニストップの収益力を単独で改善するのは難しい。さらなる業界再編の鍵は、イオンが握っているといっても過言ではない。(大柳聡庸)

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