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send カラオケ、親子三代取り込み 和食や子供向けサービスで需要刺激

2014年8月25日 月曜日

bsd1408250500003-p1    カラオケ業界で客層を広げる取り組みが本格化している。高齢者やファミリー層の取り込みを狙い、平日の昼間など比較的空いている時間帯に和食付きのプランや子供向けのコンテンツを導入。ギター愛好家向けのカラオケも登場するなど、あの手この手で需要を掘り起こそうと懸命だ。宴会後の2次会を見送るケースが増え、若年層の減少もあって需要は伸び悩むだけに、各社は活路を開くため新たな魅力の提供に迫られている。    ランチを兼ねて来店  「町内の集まりや仲間同士の集まり、食事会にも使えるので重宝している」と評判がいいのは、シダックス・コミュニティーのカラオケ店「シダックス」が提供する和食付きプラン「雅御膳」だ。飲み物と2時間のカラオケルーム使用料も合わせ、1人当たり税込みで2000円という料金が人気を呼び、60歳以上のシニア層を引き込んでいる。    業界2強の一角を占める同社は、平日午後3時までの限定で食事、飲み物を付けた1時間のカラオケルーム使用で620円という格安プランを打ち出すなど、以前からシニア層の取り込みに力を注いできた。ところが「少し高くてもいいから、おいしいものをゆっくり食べながらカラオケを楽しみたい」といった声が多く寄せられたという。    このため雅御膳を昨年11月に開始。当初は定番の「松花堂弁当」を出していたが、今年4月に内容をリニューアル。著名な料理人の道場六三郎氏が監修した日本料理に変えた。サンショウを使った鶏団子やアジの塩焼きなど和食8品が付く。道場氏直筆の「お品書き」を添えるなどプレミアム感も演出。「ランチを兼ねて1人で来店するシニアも増えた」(同社)という。    シダックスによると、カラオケの主力顧客層は20~30代。2008年度には来店客の56.7%を占めていたが、景況感の悪化などで13年度は53.8%に低下。一方、60歳以上は同じ期間に8.8%から15.9%へと急速に高まった。全国カラオケ事業者協会のまとめでは、カラオケを利用する「参加人口」は直近のピークだった1995年度の5850万人から13年度は4710万人に落ち込み、厳しい状況が続く。「客層を広げることが急務だ」(同協会)と危機感は強い。    シダックスは9月8日から60歳以上の会員を対象に、カラオケルームの使用料を毎週月曜は2時間無料とするサービスを始める。7月に25店舗で先行導入したところ、対象となった5日間は店舗の売上高全体が前年の同期間と比べて約3割も上昇したため、全国展開に踏み切る。    ギター持ち込み演奏  一方、2強の一つ「ビッグエコー」を展開する第一興商は、子供向けのコンテンツでファミリー層の来店増を狙う。NHKの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」の人気曲や映像を取り入れ、カラオケバージョンのほか、出演者の歌声を聞いて幼児でも楽しめるよう工夫を凝らした。「親子や祖父母と孫、親子三代といったように、どの組み合わせでも来店しやすいようにした。昼間の稼働率は上がっている」(同社経営企画部)    1人で楽しむ「ひとりカラオケ」を強化する動きもある。「まねきねこ」を運営するコシダカホールディングスは、ギターの音を抜いた楽曲を流す新サービス「ギタすきっ」を開始。自分のギターを持ち込んで機器の端子につなげば、曲に合わせて演奏できるのが魅力という。「かつてギター少年だった中高年に楽しんでもらう」(同社)と、新たな楽しみ方を提供することで、需要を刺激したい考えだ。(佐藤克史)

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