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send 【挑む】佐田 佐田展隆社長 若者にオーダーメードスーツ定着

2014年4月8日 火曜日

bsl1404072159000-p1    少子高齢化などでビジネススーツ市場は縮小し続けている。とくにオーダーメードは量販店の既製服に押され苦戦を強いられている。こうした中、紳士服SPA(製造小売り)の佐田は、初回のみ2万1384円(税別で1万9800円)と量販店と変わらない価格でオーダースーツを販売している。また今年から2年契約でヤクルトスワローズに公式スーツを提供、それを一般向けにも6日に発売した。佐田展隆社長は「オーダーメードを着用する文化を若い人に定着させたい」と意欲を示す。    --なぜ量販店と変わらない値段でオーダーできるのか  「在庫を抱える必要がないからだ。(税別で)2万円を切る価格帯でも利益を出せる。ビジネスモデルは薄利多売でぎりぎりのラインだが、オーダースーツの良さを認識してもらうため戦略的価格を訴求している。若い人は高額なぜいたく品という先入観で敬遠しているが、それを払拭して着こなしてほしい」    --生産の工夫は  「生地の仕入れから縫製加工まで自社グループ内で一貫で行い合理化している。生産拠点は仙台と中国・北京で、年間12万着を縫製する。店舗で採寸されたデータから、コンピューターでその人に合ったオリジナルパターンを作成して工場に送る。それを元に自動裁断機が寸分違わず裁断し、縫製する。職人の技を機械に代行させ、高品質と適正価格を実現している」     --SPAに参入した  「以前は小売店から注文を受けて製造し、卸売りをしていた。しかし、バブル崩壊の影響で市場が回復せず、自社で売るしかないと思い、2004年から直営店を展開した。それでも従来の顧客である紳士服店の営業妨害にならないよう中心部の一等地への出店はしなかった」    「だが11年の東日本大震災以降、個人の紳士服店経営者が被災した店舗の改修負担に耐えられず、高齢で跡継ぎもいないこともあり、廃業が続出して受注がさらに減った。このままでは共倒れになるという危機感を抱き、東京・新宿や大阪・梅田、福岡・天神などの一等地に直営店を出すようになった。従来の紳士服店からは猛反発を食らったが、オーダースーツ業界の存在感を高めて生き残りを図らなければいけないという思いで取り組んできた」    --今後の出店計画は  「現在全国に22店舗を構えている。今後毎年6店舗ずつ新規出店していき、17年までに40店舗にすることを当面の目標にしている。新規来店客は20~30代が多く、若年層の顧客を獲得できている。欧米では日本のようにスーツを着る習慣はないが、日本では街を歩けばスーツ姿が当たり前だ。世界でも珍しい着こなし文化が浸透している。体にぴったり合ったオーダースーツを着こなすことは、相手への気配りとおもてなしにもつながると認識している」(佐竹一秀)             ◇ 【プロフィル】佐田展隆  さだ・のぶたか 一橋大経済卒。1999年東レ入社。2003年佐田入社、05年社長に就任。07年に私的再生を行い、再生ファンドに会社を譲渡。08年に引き継ぎを終え社長を退任し、コンサルティング業に転身。11年7月佐田に復帰し、12年10月社長に再就任。39歳。東京都出身。           ◇ 【会社概要】佐田 ▽本社=東京都千代田区神田須田町2-11 ▽設立=1961年8月 ▽資本金=1億円 ▽従業員数=180人(2013年12月末時点) ▽売上高=19億円(13年7月期) ▽事業内容=紳士服・婦人服の製造卸・小売り

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