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send 「顔認証」観光地で広がる活用 NECなど実証実験、和歌山の周遊便利に

2019年10月7日 月曜日

顔認証技術による「顔パス」を和歌山県白浜町の観光施設で活用する実証実験をNECや地元の空港が中心となり実施している。動物園の入場料の決済などが、自分の顔を備え付けのカメラ端末で認識してもらうだけで簡単にできる。実用化すれば、財布やスマートフォンに頼らず周遊できるため、利便性が高まりそうだ。 南紀白浜空港に着いてロビーに出ると、正面のモニターに自分の名前と「ようこそ」と歓迎のメッセージが表示される。事前にスマホのアプリで顔情報を登録すると、空港のゲートを通過する際にカメラが登録した画像と照合して本人かどうか認識する仕組みだ。 国内最多のジャイアントパンダを飼育するレジャー施設「アドベンチャーワールド」では、登録したクレジットカード情報を基にチケット売り場に並ばずに顔認証の専用ゲートで決済して入園できる。来園者の好きな動物といった情報を事前に登録し、係員との会話に役立てることも検討している。担当者は「高級ホテルのようなおもてなしを実現したい」と話す。 観光名所の白良浜の売店でも、今夏は顔認証の決済に対応した。盗難防止のため少額の現金だけを持ち歩く観光客も多く、かき氷を買いに来た奈良県桜井市の30代の会社員男性は「現金が足りない時は便利そうだ」と話していた。 ホテルシーモアでは一部の部屋の入り口にカメラを設置し顔認証で解錠できる。フロント支配人の川田純子さんは「同室の人同士で鍵の貸し借りをしなくて済む」と説明する。 実証実験は来年2月末まで。その後NECは本格的な事業化を目指す。南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長は「和歌山県南部を旅する観光客の動線全てが顔パスに対応できたらうれしい」と語る。近くの世界遺産・熊野古道を訪れる外国人客も多く、導入地域を広げたい考えだ。 一方、顔認証技術には不安の声もある。先行する中国では顔認証を用いたシステムが指名手配中の容疑者を摘発したり、住民の監視に使われたりしている。実証実験で導入した店舗からは「狭い地域で用途を限定しているので大丈夫だと思うが、情報管理に不安はある」との声も漏れた。    

フジサンケイビジネスアイ

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