就活支援ジャーナル

send U・Iターン就職特集2015夏

2015年7月10日 金曜日

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 「Uターン就職」の多くは、高校時代までを過ごした地元を離れ、首都圏や都市部などで大学・短期大学生活を送ったのち、再び出身地に戻って就職することを指している。
 また、「Iターン就職」は都心部出身者が、現に都心部で大学・短期大学生活を送ったあと、地方・地域に移住して就職することを意味している。共通しているのは、首都圏を離れ、地方の企業に就職するという点だ。地方で働く最大のメリットは、地方ならではの生活コストの低さだろう。加えて、豊かな自然環境や通勤時の大混雑がないなど、日々のストレスから解放される精神的な安堵感なども挙げられそうだ。都会と比較して相対的に「正社員」になりやすいとされているため、「伸び伸びと暮らせる環境で社会生活を送りたい」と考える学生には検討に値する選択肢の一つに違いない。
 さらに、Uターン就職の場合は「生まれ育った実家で暮らしたい」「両親や家族の近くで生活したい」といった理由も少なくない。このような働き方・生き方を模索する背景にあるのが、IT化の進展だ。地方で暮らしていてもSNSで友人・知人と連絡を取り合ったり、通信販売でも都心部とほぼ同じスピード感でさまざまなものが手に入るほど、利便性が増している。こうしたメリットを踏まえ「自分が最も充実して生活できる環境」を選ぶ「U・Iターン就職」は、就活生にとっていまや見逃せない選択肢の一つとなっている。たい」といった理由も少なくない。
 このような働き方・生き方を模索する背景にあるのが、IT化の進展だ。地方で暮らしていてもSNSで友人・知人と連絡を取り合ったり、通信販売でも都心部とほぼ同じスピード感でさまざまなものが手に入るほど、利便性が増している。こうしたメリットを踏まえ「自分が最も充実して生活できる環境」を選ぶ「U・Iターン就職」は、就活生にとっていまや見逃せない選択肢の一つとなっている。
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 活力ある有能な若者を迎え入れるべく、地方自治体などがさまざ まな支援制度を設けて、就職・移 住希望者対象の支援策に注力している。

■東京で情報収集を可能に
 青森県では、県内就職を希望する新規大学等卒業者などの「U・Iターン就職」を支援するため、合同企業説明会および就職ガイダンスに取り組んでいる。例えば、直近の7月20日と9月16日のイベントは東京都内で開催されるため、青森に足を運ぶ時間がないという就活生にも参加しやすい。地域に密着して業績を拡大している企業群の求人情報をキャッチする絶好の機会なので、見逃さないようにしたいところだ。
■拡大するビジネスチャンス
 石川県では、移住を希望する人のためのポータルサイト「いしかわ暮らし情報ひろば」を開設しており、就職情報の提供などを行っている。今年3月、北陸新幹線が開業し、東京−金沢間のアクセスが格段に向上したことによって、新たなビジネスチャンスの広がりが期待されており、それゆえ石川県は、就職支援政策に力を入れている。
 石川県は7月15〜17日の3日間、移住・交流情報ガーデン(東京都中央区)において「いしかわ暮らし就職・移住相談会」を開催する。ここでは、石川県内就職希望者を対象に、専任の職員が相談を受けつける。同県へのU・Iターン就職を希望する就活生にとっては、情報収集の好機となるに違いない。
■夏のインターンシップを支援
 古くから製造業が盛んであり、さまざまな地場産業を持つ岐阜県。岐阜県地域しごと支援センターは、7月10日、「岐阜県内企業夏休みインターンシップ情報提供会」を、ふるさと回帰支援センター(東京都千代田区)において開催する。
 2017年3月以降に卒業予定の学生を参加対象としており、この夏にインターンシップを積極的に受け入れている同県の企業について情報提供を行うものだ。参加企業などの情報は、岐阜県地域しごと支援センターのウェブサイトで確認することができる。

 
 このほかにも日本全国で多様な取り組みが行われている。国土政策局運営のウェブサイト「ふるさとSearch」では、都道府県が運営するU・Iターン就職に関するポータルサイトや就職支援の取り組みの内容などをまとめている。自分の出身地や関心のある地域の政策を調べる一助として活用することができるだろう。
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 株式会社マイベースでは、U・Iターンに特化した就職・転職支援を行っています。特に、地方から首都圏に上京してきた大学生の新卒就職支援に力を入れています。具体的には、就活情報サイト「uturn.tokyo」の運営や地方の企業が参画する合同企業説明会の実施、学生のキャリア形成機会を提供するための無料スペースの提供、さらには大学内での就職ガイダンスにおいて講演を行い、U・Iターンの強みや魅力を学生に伝えてくというのが事業の内容です。
 U・Iターン就職のメリットとして挙げられるのは、何よりも「地域に密着した優良成長企業に入れる」という点です。優良成長企業は、首都圏だけにあるわけではありません。むしろ、地域性を問わずに安定した収益を得られる企業は、地方にこそ多く存在しています。そうした企業の採用情報はなかなか首都圏の学生には発信されませんが、だからこそそうした企業を見つけ、応募することができれば、ライバルの少ない環境で採用試験に臨むことができるでしょう。
 地方企業の人事・採用担当者も、U・Iターンの採用に強い意欲を見せています。大学入学時に実家から離れて上京し、自立した学生生活を送ってきたUターン希望の学生たちや、逆に生まれ育った土地を離れて生活したいと志すIターン希望の学生たちは、企業サイドの目にはとても魅力的に映るのです。
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 U・Iターン就活を行うために心がけておかなければならないことがあります。首都圏で地方企業の情報を得る手段はごく限られているため、主体的に情報収集を行うことが求められますし、学業との両立や交通費支弁などの弊害も少なくありません。
 弊社はいま、そうした課題を解決するための活動に注力しています。キーワードは「東京で地元就職ができる環境づくり」−。学生たちが東京で就職活動ができるよう、ウェブ上での説明会や選考、あるいは企業の人事・採用担当者を首都圏に招き、弊社のオフィスを東京採用の拠点としていただいた上で、説明会や選考を実施しています。もちろん、最終選考や選考終盤は地方で行うケースが多くなるものの、その際にもなるべく交通費などを企業側に負担してもらえるように要請しています。
 このように、学生側の負担を減らすことによって、「地方に行くことなく就職活動ができる」仕組みを作り上げ、今後もU・Iターン就職市場をどんどん盛り上げていきたいと考えています。
 地方には「隠れた優良企業」がたくさんあります。地域性を活かした事業を立ち上げ、世界を相手に渡り合っているベンチャー企業も少なくありません。充実した社会人生活を送るためにも、そうした企業に挑戦して欲しいですね。はじめから東京での就職一本に可能性を絞り込むのではなく、視野を広げてみれば、そこには宝の山が待っています。積極的に情報をキャッチし、弊社に限らずさまざまな支援サービスを活用して、有意義な就職活動を実現してください。
 また、弊社では今後も、U・Iターン就職市場の問題や課題の解決を目指していきます。就活生のみなさんの“こうなったらいいのに”を実現していくために、さまざまな取り組みを行っていく予定です。ご期待ください。9-27j

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