就活支援ジャーナル

send コメディエンヌが教える「笑顔の面接試験」-笑顔の就職活動[第6回]

2017年4月13日 木曜日

 

就職活動では、コミュニケーション力が特に求められます。面接試験はもちろん、企業の人事・採用担当者やOB・OG との面談など、社会人や幅広い年代の人たちとコミュニケーションを取る必要性に迫られることが少なくありません。エンターテインメントユニット「モエヤン」の一員としてデビュー以来、多くの人々に「笑顔」を届けることで幅広い支持を集めてきたマルチタレント・池辺愛さんによる「笑顔の就職活動」。今回は、最後まで就職活動を頑張る学生のみなさんにアドバイスをいただきました。

大学4年生ですが、まだ内定がありません。卒業目前で、どうすれば良いでしょうか?

先日、平成29(2017)年3 月卒業予定の大学生の就職内定率が、前年同期から4.6㌽ほど上昇して85.0%になったことが厚生労働省と文部科学省から発表されました( 平成28 年12 月1日現在)。

また、別のある調査によると、12 月1 日時点での就職志望者の就職活動実施率は約7%。内定を得た学生のみなさんのうち、就職活動を継続しているのは3%未満とのことですから、4%前後の方が、まだ内定を得ていない状態で活動を続けているようです。

周りの人たちが内定を得ている中、自分だけが内定を獲得していない……。この状況はとても辛いし、焦りも出てきますよね。

一方、まだ採用活動を続けている企業も多数存在します。「採用活動最盛期に学生が集まらなかった」「内定を出したが辞退者が相次ぎ、追加募集の必要性が出てきた」など、企業によって状況はさまざまでしょうが、企業側もより良い人材を求めて選考活動を継続しています。ですから、この時期は学生だけではなく、企業側にも焦りがあると考えてもよさそうです。そうであれば、みなさんの焦りや不安は多少は軽減されるのではないかと思います。

だからこそ、この時期の就職活動には、いままで以上に「笑顔」や「大きな声」が大切です。

焦っていたり、弱っていたりすると、人間は明るいものに惹かれるそうです。そうだとしたら、これまで以上に素敵な笑顔を見せて、「入社したい!」という意欲を大きな声でハキハキと伝えることができたら、きっと内定は近づくのではないでしょうか。

ちなみに、「笑顔」のポイントは、口角を1 ミリでも良いから上げること。緊張するとどうしても口元がこわばりがちですから、口角を上げることを意識してみましょう。また、「大きな声」については、単純に声を大きくするということではなく、「相手に言葉を届けよう」と思って話をすると、自然と気持ちが伝わりやすい声になります。ぜひ実践してみてください。

卒業直前のこの時期だからこそ、初心に戻って最後まで就職活動を頑張ってください。

 

志望企業の採用が終わってしまいました。就職留年しようか悩んでいます……

いまの時期に就職活動を続けている人というのは、恐らく意中の企業からは内定がもらえなかった場合が多いのかもしれません。

でも、安易に就職留年を決めるのはオススメできません。留年すれば、次年度も学費を払わなければいけませんし、就職留年したからといって次年度に意中の企業に入社できるとは限らないからです。

ですから、大学のキャリアセンターの職員の方々や家族ともよく相談をした上で決めていくことが大事になるでしょう。

私個人としては、仮に第一志望の企業とご縁がなかったとしても、同じ業界に就職したり、近い職種に就いてみたり、あるいは経験を積んで、数年後に転職するといった考え方もありだと思います。そのためにも、最後まであきらめずに就職活動を続け、もし内定を得ることができたら、そのご縁を大切にその企業でまずは頑張ってみるべきだと思います。

入社1 年目であれば、どの企業でも名刺の出し方や電話の取り方・かけ方、コピーの仕方など、社会人としての基礎的な部分を教わることになるでしょう。そうした経験は、どのような企業に勤めようとも必ず役に立つはずですから、前向きに取り組むことがみなさんにとってプラスに働くに違いありません。

そして、仮にもし就職留年を決めて、来年度も〝新卒カード〞を持って就職活動に臨むのであれば、必ず今年の反省と経験を活かすこと。一年間就職活動をした経験は現在の3 年生にはない大きなアドバンテージなのですから、いままでの就職活動を振り返り、反省すべきところや改める点があれば素直かつ柔軟に気持ちを入れ替えて頑張るようにしましょう。

念願の内定を獲得しました。入社前に何をしておくべきですか?

内定、おめでとうございます! 最後まであきらめない頑張りと努力が実りましたね! 私も自分のことのように、本当に嬉しく思います。

これから社会人になる大学4 年生や短大2 年生のみなさんにアドバイスを贈るとすれば、やはり最後の学生生活を最大限エンジョイして欲しいということをお伝えしたいと思います。

社会人になると、どうしても毎日が仕事中心の生活になってしまい、学生時代のように長期休暇を取得することもなかなか容易ではありません。

ですから、学生時代に築いた交友関係を大切にして、仲間や友人と一緒に遊んだり、食事に行ったり、あるいは卒業旅行に行ったりして、残り少ない学生生活を謳歌しましょう!

そうした充実のキャンパスライフを送った経験が、ゆくゆくはこれから始まる社会人生活を豊かにしてくれるのだと思います。

みなさんのこれからのご活躍を陰ながら応援しています!

 

 

【PROFILE】

いけべ・あい

1980年8月11日生まれ。

2005年、エンターテインメントユニット「モエヤン」を結成しデビュー。

以来、テレビ・ラジオ・映画など多彩なジャンルにおいてマルチな才能を発揮。

13年「モエヤン」解散後、
現在はラジオパーソナリティやソロのタレントとして活動中。

就職コンサルナビ

イノベーションズアイ