就活支援ジャーナル

send 優良成長企業のキーマンが教える内定への道 日本デジタルデザイン株式会社

2014年3月6日 木曜日

これからのIT業界を生き残る企業と人材

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日本デジタルデザイン株式会社 代表取締役•迫田 勲 氏

■時流に沿うパッケージを開発

 日本デジタルデザイン株式会社(本社東京・中央区)は、会計システム「大蔵NX システム」など、ITソフトの企業向けパッケージの開発と提供を主な業務内容としている。

 

 端緒となったのは昭和55年。当時、パソコンは一般家庭にほとんど普及しておらず、IT 業界の黎明期に当たる。そのような時代において、数人程度のIT ソフトやハードの専門技術者集団として同社を立ち上げたのが代表取締役の迫田勲氏だ。

 

 迫田氏は「創業以来、I T 業界は急速な変化を遂げており、情報系の会社は常に業界の最前線に立つことが求められます。そうした世界の中で、弊社は時代に即したIT ソリューションを社会に提案し続けることができたのではないかと思います」と、自信をにじませる。

 

 例えば、同社が生み出したものの一つが、食肉トレーサビリティシステムだ。開発当時、食肉市場においてトレーサビリティ法が成立し、狂牛病リスクへの世間の注目が急速に高まりを見せたこともあり、食肉管理を効率よく行うシステムの開発が急務となっていた。その需要を満たしたのが同社のシステムであり、現在でも東北・四国・九州を中心に全国の食肉輸送の中枢を担っている。

 

 また、同社が開発したホテルトータルシステムの「支配人FORTH」の評価も高い。これは、ビジネスホテルにおける予約などの顧客情報管理を中心とするソフトウェアであり、あらゆるホテル業務に対応し、効率化を図ることができるものだ。

 

 このように人々の生活に欠かせないシステムを作り出してきたことが、同社が長く存在感を発揮してきた秘訣の一つであるのは間違いないだろう。

■上流工程の担い手を育成

 迫田氏は次代を担う若手社員について「近年ではグローバル化が進み、IT の仕事を一生続けていくためには求められるものも高度化している印象があります」と話す。同社では入社時の専門的なスキル・経験は問わないが、だからこそ教育制度はしっかりと整えているという。同社において、入社後数年間は基礎を身につける期間として、徹底的にプログラミングを学ぶ。「自己流の複雑なプログラムではなく、シンプルで誰にとっても分かりやすいプログラムを組む。それができる基礎能力を身につけていただきます」

 

 同社の社員に求められるスキルはプログラミングだけにとどまらない。適性のある社員にはシステムの設計や開発・運用など、システムエンジニアとしての上流工程を任せることによって専門的な知識・経験の醸成を後押しする。

 

 「システムエンジニアとして活躍するためには、黙々と画面の前でプログラムのコードを打ち込むだけではいけません。お客様とのコミュニケーションを積極的に行うことが不可欠となります」

 

そのためなのだろう、同社の採用面接ではコミュニケーション能力や向上心を採用のポイントの一つにしているのだという。

 

 迫田氏は「専門的知識があれば申し分ありませんが、それ以上に基本的な受け答えができるかどうかが重要です。やみくもに何十社も面接を受けるというのではなく、一度自分の面接をテープで録画してみて、何かまずいところがないかを確認するのが効果的でしょう」と、アドバイスを送ってくれた。

 

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